必修コーラン授業に、愚かな指示
2016年09月19日付 Cumhuriyet 紙


新学期とともに、子どもたちへ対する国民教育省の後進的・抑圧的な指導が列挙され始めた。

コジャエリ県キョルフェズ郡にある中学校で、本来選択科目であるはずのコーランの授業が、保護者への知らせなしに1年生(訳注:日本の小学5年生に該当)に対して必修化された。この授業の初日、担当教員は次週の授業にはアブデスト(清め)をしたうえで参加すること、女子生徒に対してはスカーフを巻いて参加することを生徒たちへ義務付けた。

イレリハベルの報道によると、中学校最初の授業をコーラン・クラスで封切った生徒たちの中には、小学校を別の地域で修了し、キョルフェズ郡の中学校へ新たに登録した生徒たちもいた。担当教員は「コーランの一節を知っている」生徒を前列に座らせた。教員はその後、次週の授業へはアブデスト(清め)をしたうえで学校へ来ること、女子生徒に対してはスカーフを巻いて参加することを求めた。

この事態を知り、保護者はコーランの授業を選択した覚えはないとして養護カウンセラーや学校側に抗議したが、「昨年度の選択に応じた結果であり、この授業は全てコーランです。変更はありません」との返事が返された。抗議が拡大すると、学校側は「授業決定に当たっては希望を取ったため変更はできないが、生徒個々人がコーランの授業がある時間は他の授業へ参加することは可能です。ただし、その時間は自分のクラスではなく、他のクラスへ行く必要があります」と述べた。

 4+4+4年制の導入と共にカリキュラムへ追加されたコーランの授業は、選択科目である。選択の希望が少ないこの授業は、多くの学校で運営側によって無理やり必修化されつつある。生徒たちには、アブデストをしたりスカーフをもってくる義務はないのである。

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( 翻訳者:今城尚彦 )
( 記事ID:41275 )