ヨルダン:国王はムルキー首相に経済最優先の組閣を命じる
2016年09月26日付 al-Hayat 紙

■アブドゥッラー2世はムルキー氏に経済最優先の組閣を命じる

【アンマーン:ムハンマド・ハイル・ラワーシュダ】

ヨルダンのハーニー・ムルキー首相は、昨日〔25日〕、先週火曜に行われたヨルダン国会議員選挙の最終結果を独立選挙委員会が発表したことを受け、首相を辞任した。〔その後、〕ヨルダン国王のアブドゥッラー2世は、ムルキー氏に新内閣の組織を命じた。

議会の信任を得ることができるか否かは、新内閣が通るべき最初の試練になると見られている。なぜなら、憲法により、新内閣は組閣後30日以内に議会に対して内閣信任要求を出さなければならないからである。政治ウオッチャーらは、イスラーム系野党が議席を取り戻したことにより、国会は内閣信任を問う議事において難航するだろうと予想している。

国王アブドゥッラー2世は、組閣委任状において、ムルキー新内閣に対し「国民の最優先事項」とみなす国民経済を促進する責任を課した。そして新内閣に、経済改革・近代化の計画を継続する必要性、国民経済の競争力を強化し、投資を呼び込むために検討・規定された法令や政策、手続きの実施と発展に取り組むよう指導した。さらに、雇用機会の創出とその活性化、財政・金融の安定維持のために官僚主義を抑制すること、成長率の上昇と持続可能な成長の実現のために赤字収支と国内総生産の負債率を縮小することを指示した。

また、国王は、新内閣に対して、これらの取り組みを「ヨルダン2025年計画(Vision 2025)」に沿ったものにし、これにもとづき行動を続ける必要があることを求めた。同計画は、社会・経済政策に関する包括的公的枠組みにおいて定められたものである。加えて、国王は、政治経済会議の承認を受けた発布された勧告のうち、すでに発布された諸政策の実施を継続することを求めた。

(後略)

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( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:41311 )