フランス:国内の学校に600件の過激主義事例あり(2)
2016年09月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ナジャット・ヴァロー=ベルカセム教育大臣:国内の学校に「危険集団」リストに載る生徒が600人いる

(1からの続き)

教育大臣によるこの発表に先立ち、フランス当局は今週、15歳に満たない3人の未成年を逮捕した。そのうちの1人は、シリアのダーイシュ〔IS、「イスラーム国」〕の戦闘員と直接関係を持ち、治安当局に対し、パリでの武装攻撃を実行するつもりであったことを認めた。

ナジャット・ヴァロー=ベルカセム大臣は3週間前に、同省がすでに講師・教師職の中の数十人を「危険集団」カテゴリーに分類し、彼らの権利に相応の法的・懲罰的手続きを取り、最終的には初等教育省から解雇する前段階として、職務停止や免職措置を行ったことを明らかにしている。

フランス内務省は「危険集団」に含まれる約2万人に関する機密リストの存在を認めているが、治安上の観点や関係者に身体的・精神的危害が加えられるおそれから、このリストの開示を拒否している。このことは、多くの地方行政責任者の苛立ちを高める原因となっている。パリ郊外にあるエヴリー市の市長は、リスト掲載者の追放を望む同市市民のために、「危険集団」リストを含めた機密リストの可視化を強く求めている。

ただし、以下のことには注意しなければならない。ある人が「危険集団」に含まれたことはその人をテロリストとする明白な告発を意味するわけではなく、純然たる司法的観点から有罪宣告がなされたとみなされるわけでもない。むしろこのことが意味するのは、その者が治安機関による保護や監視を必要とする脅威を体現しているということに過ぎない。これはとりわけ、最近フランスを襲った約240人を犠牲者としたテロ攻撃以来、フランスが非常事態宣言下に置かれていることによる。

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( 翻訳者:兵頭輝夏 )
( 記事ID:41349 )