高原貫く「緑の道」工事への反対グループを、警察隊阻止
2016年10月11日付 Hurriyet 紙


黒海地方で8つの県の高原を互いに繋げて2600㎞の長さとなる「緑の道」プロジェクトで、去年抗議を理由に、リゼのチャンルヘムシン郡の上カブロンとサミスタルの間の8㎞をつなぐ道の工事が中止されていた。しかし、15ヶ月の中断の後、昨日道路工事が始められ抗議活動が行われている。リゼ県庁は、今朝行った決定により、緑の道に抗議する者が高原に入ることを禁止した。高原に入ろうとするグループと道を封鎖した軍警察隊との間で諍いが生じた。

緑の道プロジェクトの中の、チャンルヘムシン郡の上カブロンとサミスタル高原の間の工事は、15ヶ月の中断後に昨日再開し、これに抗議をしたグループは、工事機械の前に立ちはだかった。軍警察隊は、道路工事を妨害したとして、6人の女性を含む11人を拘留した。軍警察隊での事情聴取の後、11人は昨日の夜に釈放された。

リゼ県庁は、この展開をうけ、道路工事を行っている上カブロン高原への立ち入りを今朝禁止した。アウソル高原との分かれ道を封鎖した軍警察隊は、緑の道に抗議する者が高原に入ることを許さなかった。

■軍警察隊は、反対者を斜面の端から手を伸ばし助けた

昨日起こった事件の後、6人のグループが高原に入り、道路工事を見ようとした。しかし、軍警察隊は、グループの進入を許さなかった。このグループと軍警察隊の間で諍いが起こった。この間に、グループのうちのティムール・ダヌシュ氏は、道の下側から歩いて高原に入ろうとした。しかし、山の斜面から進めなかったダヌシュ氏は、自身に手を延ばした軍警察隊の助けをかり、道に出た。高原に登る許可を与えられなかったダヌシュ氏は、引き返さざるを得なくなった。

■大臣に抗議

ティムール・ダニュシュ氏は、高原に入る許可が与えられないことを批判し、「緑の道」の通過場所の中で木がない場所には植林する方向であるとのヴェイセル・エルオール林業治水大臣の発表に抗議を示し、「ヴェイサル氏は正しい振舞いを取り戻せ。森の木を切るな、高原に木を植えるな。取り返しのつかない間違いを犯している。 ここは、動物たちのものである。この自然抹殺をやめるべきだ」と話した。グループの中のトゥライ・ギュレイ氏は、「高原に入る許可があたえられない。なす術もなく待っている。その間に高原に工作機械が、目標を遂げるために動いている」と話した。

■緑の道の工事は継続

チャンルヘムシン郡の上カブロンとサミスタル高原間の8㎞の道の通過地点において、2つの工作機械と作業員達によって工事作業が行われている。約200メートル進んだ工事機械は、高原を通過してサミスタル高原に向かって前進している。軍警察隊も、この地区で治安対策をとり、工事の様子を見守っている。

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( 翻訳者:西田夏子 )
( 記事ID:41404 )