シルク・ドゥ・ソレイユ騒動、トラック差し押さえ続く
2016年10月11日付 Hurriyet 紙


パフォーマンス・アート界で最も有名な劇団の一つ、シルク・ドゥ・ソレイユに関して、トルコで大きな動きがあった。今年3月、シルク・ドゥ・ソレイユがエキスポ・アンタルヤでショーを開催するとの契約が交わされた。しかし、7月15日のクーデター未遂事件後、シルク・ドゥ・ソレイユのアンタルヤ公演は「安全性」の理由で中止となった。ところがシルク・ドゥ・ソレイユは、アンタルヤでの公演を中止したのにもかかわらず、10月1日から9日の間、イスタンブルで公演を行ったのだ。この公演が行われる前、ある動きがあった。裁判所が、シルク・ドゥ・ソレイユが使用する機材やトラックを差し押さえたのだ。トラック14台とトラックに積載された機材はイプサラ税関支署に置かれている。

■40のショーが開催される予定だった

ESOオルガニザスィオン・セス・ウシュク・ギョル株式会社は、シルク・ドゥ・ソレイユの関連企業(Événements 45 Degrees Inc)とアンタルヤ公演の中で、40のショーを行うとの契約を交わした。同社は225万ユーロをすでに支払っており、ショーは8月16日から9月17日の間に開催される予定だった。

■カナダの企業が中止を決行

しかし7月15日のクーデター未遂事件から6日後、シルク・ドゥ・ソレイユ関連のカナダ企業である同社が公演を中止することを発表した。中止理由として、安全な状況でないことが挙げられた。7月27日には、同社は契約を破棄したと述べ、契約終了通知を送り、前払いの契約金は返還されないと明らかにした。

■ショーのためにイスタンブルにやってきた

両者の間で発生した問題が解決しなかったため、ESOオルガニザスィオンはシルク・ドゥ・ソレイユを監視した。行われた調査により、シルク・ドゥ・ソレイユのチームは10月1日から9日の間、イスタンブルで公演を行う予定であることが分かった。

■裁判申し立てを行った

企業内弁護士らは9月27日にイスタンブルの第一知的裁判権民事裁判所で裁判の申し立てを行った。申し立て理由で今回の一連の騒動が明らかとなり、シルク・ドゥ・ソレイユの機材やトラックの差し押さえが申し立てられた。

■差し押さえとの判断

裁判所は10月6日に判決を下した。裁判所は申し立てを可決し、機材とトラックを差し押さえるとの判決が下された。この判決に対し、シルク・ドゥ・ソレイユ側の弁護団は異議を申し立てたが、判決は変わらなかった。

■トラックは税関支署に

当局によれば、差し押さえ判決は10月10日に適用され、イプサラ税関支署の門から出ようとしていたトラックは移動することが許されなかった。現在、トラック14台は税関支署に置かれている。

■7月21日以降からの問題

ESOオルガニザスィオンの弁護士であるエイレム・アッカヤル氏は、ヒュリイェト・ドゥンヤ紙の電話によるインタビューに応じ、「われわれは交渉妥結に近づいている。7月21日からこの問題の解決に取り組んでいる。払ってしまった契約金があるため、契約金の返還という形で妥結したいとの意向を、あちら側の弁護士にも伝えている」と話した。

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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:41408 )