ザーボル、イランで大気汚染が最も深刻な都市
2016年09月26日付 Jam-e Jam 紙


 ストックホルム環境研究所のゲイリー・ハック上級研究員は、「ザーボルは、イランで、そして世界レベルでも最も大気汚染が深刻な都市の一つである」と述べた。

 イラン学生通信(ISNA)を引用した本紙によると、ハック上級研究員は今日メフル月5日(西暦9月26日)、マシュハド市のホマー・ホテルで開かれた主要都市会議で次のように述べた。「最も大気汚染が深刻な都市は、ナイジェリア、パキスタン、そしてイランに存在する。それに基づき、調査と計画を実施するために、最も大気汚染が深刻な都市がどこであるのか見極めなければならない。」

 彼は、「大気汚染は、屋外だけでなく屋内にも存在する。現在、WHO(世界保健機関)は大気汚染のために世界で700万人が亡くなっており、屋外の大気汚染によるものはその一部であると発表している」と述べた。

 ストックホルム環境研究所の同研究員は、「現在、気候変動問題は大変重要である」と述べた上で、「今、世界の人口の50%は都市部に住んでいるが、2030年までにこの値は60%に達するだろう」とコメントした。

 ハック氏は、「我々は全ての人々の健康増進のため、特定地域で行動し、世界全体で考えて行かなければならない。またこの決定による利益を調べ、この2つの目標を組み合わせなければならない。我々は皆、きれいな空気を享受する権利があるのだから」と強く主張した。

 FMDV(都市開発のための世界基金 the Global Fund for Cities Development)のウムト・エロギュルー代表は、この式典で「FMDVは、現在のところ世界中に10の代表部を持つが、その一つがマシュハド市庁舎内にある」と述べた。

 彼は、「FMDVの活動は特に、財政計画、技術、工学的な提言を通しての都市計画における財政支援である」と述べた。

 今回の会議のドイツ代表、コンラッド・フォン・リッター氏は次のように述べた。「残念ながら市の大きなプロジェクトはまだ実施されておらず、予算割り当てを待っている状態だ。というのも十分な資金を有し、投資の用意ができている銀行では、未だこのような案件に融資を実施していないためである。」

 彼は、「現在資金はあるが、その資金を自動的に動かす手段がない。この状況は不便だ」とつけ加えた。

 リッター氏は、「民間部門も資金と専門知識を持っているが、まだこの分野で活用可能な水準にまでは達していない。民間部門に対してはインセンティブを与え、同時に公共部門が破綻しないよう綿密な運営が求められる」と述べた。

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( 翻訳者:MM )
( 記事ID:41416 )