モースル空爆はじまる
2016年10月15日付 Hurriyet紙


2014年以降、テロ組織イスラム国(IS)の支配下にあるイラクのモースルへの地上作戦を前に、米仏の戦闘機がモースル東に位置するIS拠点に軍事行動を行った。米国は大砲射撃による先行行動を開始し、同地域で初めてISを攻撃した。しかしオバマ大統領の対IS有志国連合特使は、作戦開始時にはイラク首相がこれを発表するはずであり、それ以前になされた発表はすべて尚早であると語っている。

トルコ軍関係筋は、昨晩夜半に、モースルから「米仏の戦闘機がモースル東側を攻撃」という内容の情報が入ったと伝えた。同じ情報筋は、米軍の砲兵部隊も一定の間隔でモースルを砲撃しており、地上からも都市周辺部で「掃討を行った」と明らかにしている。また、トルコは軍事作戦には現時点で参加せず、寄与していないとし、明朝、ペシュメルガ(クルド系軍事組織)勢力が都市を包囲するために地上からモースルへ向け行動を起こすと予想されると伝えた。

軍情報筋は、モースル周辺を包囲し円を狭めた後にメインとなる大規模作戦を開始すると述べている。トルコは、以前に要請があれば、空軍部隊を出してモースル作戦を支援する、あるいは空軍基地使用を連合軍に開放しうると発表していた。また、同じく支援要請があれば、バシカに駐留するフルトゥナ戦車部隊も、砲撃による支援を展開することも可能であると明らかにしている。

モースル市中心部の約20キロの距離にあるバシカ戦線のペシュメルガ部隊オメル・ヒュセイン司令官は、アナトリア通信に対し、「バシカに駐屯する米兵が、駐留後初めてIS拠点を戦車砲で攻撃した」と語った。同司令官は、連合軍が同地域を爆撃した後、IS部隊が戦闘機の視界を妨げるためにタイヤを燃やし始めていると明らかにし、「また、モースル周辺に掘られた塹壕に原油を満杯にして燃やし始めた」と述べた。

■バシカ戦線で最高レベルの警戒

トルコ関係者は、モースル周辺への地上および空からの爆撃開始と同時に、バシカ基地に配置されているトルコ軍部隊内で警戒状態が最高レベルに引き上げられたと語っている。また、モースル周辺を一掃する目的で行われたこの砲撃の後には、連合軍の大規模作戦を地上から支援する兵力が集結されようと明らかにした。

■米「作戦始まっていない」

一方、米バラク・オバマ大統領の対IS有志国連合のブレット・マクガーク米国特使は、ツイッターアカウントから行った発表で、「モースル作戦はイバーディ (イラク首相ハイダル・アル=アバーディ)が宣言する予定だ。それ以前の発表はすべて尚早」と述べた。また、イバーディ首相は、シーア派民兵であるハシュディ・シャビ部隊の幹部らとバグダートの執務室で一堂に会し、モースル救出作戦の準備に入っていることも明らかにした。

■最大規模の対IS戦闘

イラク第二の都市であるモースルは、2014年6月にISに占領された。米国主導による連合軍の支援を受け、イラク軍が中心となって進めるモースル救出作戦には、ペシュメルガ部隊やシーア派民兵も加わる予定。今回の作戦は、これまでの対IS戦闘のなかでも最大規模となる見込みである。現状としては、イラク軍と特別編成軍の11個師団が攻撃に向けた準備を完了している。米国の発表では、モースル包囲に参加するペシュメルガ部隊とシーア派民兵部隊ハシュディ・ シャビはモースル市内には入城しないことになっている。また市内での戦闘はイラク軍とイラク治安部隊(CTS)が指揮をとる。

■アカル総司令官からユルドゥルム首相に電話

昨日の正午、つまりモースル作戦開始時刻の数時間前、連合軍総司令部のトップ会議に出席するため米国にいた参謀本部フルスィ・アカル参謀総長からビナーリ・ ユルドゥルム首相に電話があったことも明らかになった。この電話でアカル参謀総長は、モースル市街中心部を目標地点とする大規模作戦を前に、モースル周囲に攻撃を開始するとの情報をユルドゥルム首相に伝えたと言われている。トルコ関係者は、住民の移動に備え国境線に、必要な予防措置がとられることも強調している。

■イラク側司令官「最後の一夜」

イラク治安部隊(CTS)のアブドゥルガーニー・エサディ司令官は、「すべては今夜、あるいは明日完了するはずだ。最後の一夜だ」とルダウ放送に語った。

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(翻訳者:原田星来)
(記事ID:41426)