続く悪天候に、魚の価格値上がり
2016年10月18日付 Milliyet 紙

マルマラ海と北エーゲ海で続く悪天候の影響で、漁師たちが海へ出られないため、店頭での魚の量が減っている一方で、価格もまた一夜にして高騰した。卸売市場で昨日まで5リラで売られていたパラムト(カツオの一種)の価格が15リラに、ハムシ(小イワシ)1かごが70リラから110リラに、サーディン(ヨーロッパ産ニシン科の一種)1かごも40リラから50リラとなった。

9月に「ビラ ビスミッラー」という掛け声のもと、出港した引き網、トロール船は天候の影響で漁を一時中断した。そのため、店頭の魚の量が減り、価格も高騰した。

バルケスィル地方水産漁連合長のニハト・ウシュク氏は、マルマラ海で発生した嵐が魚の価格に悪影響を与えていると述べた。
ウシュク氏は、過去4年間で最も多くのパラムトが水揚げされる郡であるバンドゥルマとエルデクで、市場における魚の種類と、箱も減少傾向にみられていることを明らかにし、以下のように話した。
「北東からの激しい強風のため、カプダー周辺で漁を行っていた大型漁船らは、エルデク漁船避難所およびナルル、イルハンラル漁船避難所へ停泊した。他の漁船については、テキルダーおよびシリビリで嵐が止むのを待っているところだ。月曜日、バルケスィル広域市水産バンドゥルマ魚市場へは4000匹の黒海産、そして2000匹の地元産のパラムトがやってきた。先日の黒海からのパラムト2匹の卸売価格は9リラであったが、13~14リラに、12リラで売られていた地元産のパラムトは2匹で18リラにまで価格が高騰した。昨日まで5リラで売られていたパラムトが10リラ、10リラで売られていた地元産のパラムトも15リラから値が付けられた。」

ウシュク氏は、捕獲量が少なかったハムシの1かごの値段が70リラから110リラへ、サーディン1かごの値段も40リラから50リラへ上がったことに触れながら、「他の魚の値段も嵐の影響で高騰するだろう。」と述べた。

■チャナッカレ

チャナッカレ地方水産協同組合長ハサン・ウヤソル氏も、最近天候の影響で漁師たちが海に出られていないことを話した。
黒海で7~9、北エーゲ海で6~8の強さで吹く風が漁師たちを悩ませている、と話したウヤソル氏は、「激しい風のせいで漁師たちは海に出られない。状況がこのようなものであると、店頭での魚は減ってしまう。その結果、時価にも影響した」と話した。
ウヤソル氏は、魚の量が減って、店頭でパラムトが10~15リラで売られ始めたことに触れながら、「推測するに、今週末までに風の激しさは弱まるだろう。最近、魚は黒海地方からやってきているが、風はそこでも強く吹いているようだ」と述べた。

■ヤロヴァ

ヤロヴァ市水産協同組合長のエルダル・トカラック氏はも、悪天候があと2日ほど続くことが予想され、そのことで鮮魚店でより大きな問題が生じるだろう、と話した。
トカラック氏は、悪天候が、魚の値段に影響することは自然なことである、と述べながら、「軽い変動となるだろう。今現在およそ10リラで売られているパラムトは、10、12、15リラで売られる可能性がある。その後は通常通りに戻るだろう」と話した。

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:41442 )