キルクーク、銃声再び
2016年10月22日付 Hurriyet紙


イラクのキルクークでは、テロ組織イスラム国(DEAŞ)の兵士らと治安部隊による路上での戦闘が現在もなお続いている。

AP通信が報じたところによると、イラク警察は早朝にすべてのテロ組織の兵士らを殺害、または自爆により死亡したと発表した。AP通信は、今朝は静けさを取り戻したキルクークの路上において、軍による規制は完了したと伝えた。

■治安部隊は地域を封鎖した

しかし、アナトリア通信はその後、再び戦闘が開始されたと伝えた。

キルクークの中心部でアナトリア通信の記者が報じたニュースによると、テロ組織イスラム国(DEAŞ)の兵士らと治安部隊による戦闘は、ドゥムジやビル・ハズィラン、そしてエスラ・マフクディンといった街で現在もなお激しさをともなって継続中だ。

テロ組織が、昨日(21日)市の中心部で激しい戦闘を開始したことにより、該当地域に派遣された治安部隊は街を封鎖した。

治安部隊は装甲車に乗り、テロ組織の兵士らが展開している路上内に入り、激しい戦闘を繰り広げている。

■少なくとも46人が死亡

テロ組織イスラム国(DEAŞ)は、昨日(21日)、市の中心部にある公共施設や郊外の発電所に対し同時攻撃を行った。

フランスで通信社(AFP)に対してコメントした関係者らは、イスラム国(DEAŞ)によるキルクークでの攻撃並びにその後の治安部隊との戦闘において、治安部隊の兵士らが多数を占めるが、(民間人も含め)46人が死亡したと伝えた。関係者らは、133人が負傷したとも伝えた。

キルクーク警察局は、イスラム国(DEAŞ)の兵士らの死亡者数は48人であると発表した。

■市民は狙撃兵に狙われる危険から外出できない状況

アナトリア通信のニュースによると、イスラム国(DEAŞ)の狙撃兵がキルクークに潜んでいるため、市民は外出できない状況が続いている。戦闘地域内にいたジャーナリストらも、現地に取り残されたという。

キルクークでは、アラブ人が多く居住する市の南側に位置するドゥムジやアラプ、そしてチュルクメンが多く居住する西側のビル・ハズィランやエスラ・マフクディンといった地区で戦闘が続いている。しかし、どこに潜んでいるのかわからず、人の動きを感知すや否やすぐに狙撃してくるイスラム国(DEAŞ)の狙撃兵の存在により、街頭は閑散としている。外に取り残された市民らは、その場から脱出するため対テロ組織のグループの到着と、イスラム国(DEAŞ)の兵士らが無力化されるのを待ちわびている。

キルクークの北側及び東側のクルド人居住区は、今最も安全な地域だ。現在まで、この地域では全く戦闘が起きていない。外出禁止令により生活に支障が出ている都市中心部の住民らは、折を見てアルビルやスレイマニイェといった市へ引っ越している。これまでの平和と安全が、昨日から突如一変したキルクークでは、今現在外を歩くことはできない状況だ。街頭は閑散としている。キルクークでは、昨日の戦闘で親近者を失った人々が、治安問題を理由に今日になっても葬儀を行うことができず、弔いのテントも張ることができないでいる。イスラム国(DEAŞ)の兵士らが辺り一帯を占拠しているため、キルクークには増援部隊としてペシメルゲ勢力の派遣が今もなお継続中だ。しかし、突如現れるイスラム国(DEAŞ)の鋭い狙撃兵の存在ゆえ、安全確保は完全にはできていない状況だ。

その一方で、当該地域の情報筋から得た情報によると、ドゥムジでは学校に潜伏していた11人のイスラム国(DEAŞ)の兵士らの内3人が殺害され、その他も包囲下に置かれたという。治安部隊は装甲車で各道路を見回り、イスラム国(DEAŞ)の兵士らを捜索している。

■ハヴィジェでは、都市の安全性が危機に晒されている

キルクークの中心部から西へ60kmほどの距離に位置するハヴィジェ郡では、ここ約2年半にわたりテロ組織イスラム国(DEAŞ)が街を占拠している。ハヴィジェ郡は、イラク軍やシーア派民兵であるハシュディ・シャビ部隊やペシメルゲ勢力によって包囲下に置かれようとしているが、テロ組織の兵士らは郡内から逃げ出した市民らの中に紛れて、安全な地域へと流入し始めている。

キルクークの中心部を始めとする多くの地域で、潜伏している仲間と接触した兵士らは、その後襲撃を開始している。テロ組織イスラム国(DEAŞ)は、直近では1月30日に、カスルのホテルを占拠するためこの用意周到な方法で市の中心部を襲撃した。

■「住民たちには安心して眠ってほしい」

アナトリア通信が報じたところによると、イラクのクルド人地域政府(IKBY)のコスレト・レスル副議長が昨夜行った会見において、キルクークを攻撃したテロ組織イスラム国(DEAŞ)の危機は、90%の割合で排除されたことが伝えられた。

レスル副議長は、イスラム国(DEAŞ)が警察の制服を着用したり、市民の格好をするなどしてキルクークの都市中心部に潜伏し、その後あらゆる手段で攻撃を開始したことを受け、治安部隊によって開始された掃討作戦を近い場所から追随するためにキルクークへ向かったという。

また、イラクのジャラル・タラバニ元共和国大統領率いるクルディスタン愛国同盟(KYB)の事務次長でもあるレスル氏は、KYB本部で行われた記者会見にて、「イスラム国(DEAŞ)による都市部の危険性は90%の割合で排除された。市民たちには安心して眠ってほしい」と話した。

■「狙い通りにはいかなった」

イスラム国(DEAŞ)はキルクークに100人規模の兵士を投入して攻撃したと伝えたレスル副議長は、「彼らの狙いは、キルクークを完全に掌握した後に潜伏している仲間たちの兵力を用いてさらに攻撃を加速させることであったが、それは失敗に終わった」と述べた。

レスル副議長は、テロ組織によるキルクーク攻撃の背後には、モースルでの圧力を軽減させる狙いがあったと述べた。

テロ組織イスラム国(DEAŞ)が現在占拠しているキルクークの西部ハヴィジェ郡を奪還することに言及したレスル副議長は、「モースルから彼らを撤退させた後にハヴィジェ郡を救済するには少し時間がかかるだろう」と話した。

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(翻訳者:指宿美穂)
(記事ID:41467)