パレスチナ:エリコ市で世界最大のモザイクが発見される
2016年10月21日付 al-Hayat 紙


■世界最大のモザイク画の一つがヒシャーム宮殿で出土

【ラマッラー:本紙】

パレスチナ観光遺跡庁が昨日、世界最大のモザイクの一つを、歴史上最古の都市エリコのウマイヤ朝カリフのヒシャーム宮殿で発見した。

モザイクの大きさは827平方メートルに上り、21色38個の模様を含んでいる。ルーラー・ムアーウィヤ観光遺跡大臣は「ウマイヤ朝時代の宮殿跡からモザイクを発見したことは、パレスチナのアラブ人がこの土地に根付いたこと、そしてイスラエルの占領の主張が無効であることの一つの証拠である」と述べた。
 
ユネスコは今週初めにエルサレムにあるパレスチナとアラブの遺跡、特にイスラエルが自称「ソロモンの神殿」の跡地に位置すると主張するアル=アクサーモスクの保全を要求する決議を採決した。マアーヤ大臣は「発見されたモザイクはつながっているモザイクの断片のうち世界で最も大きいものの一つである」と述べた。

昨日モザイクのパネルが一般公開され、メディアにも取り上げられた。展示されたモザイク中央には、生命の樹の模様があり、樹の左側にはガザルを補食している獅子の様子が、また右側にはガザルが平穏に過ごしている様子が描かれている。こうしたモザイクは幾何学的模様と構造的模様から成っている。

観光遺跡庁のエリコ市担当長官イアド・ハムダーン氏は「モザイクは1930年代に発見されたが気候的要因から保護するために土に覆われていた」と述べた。さらに「JICAがモザイクを気候的要因から保護するために屋根を架けるプロジェクトを立ち上げ、建設大臣にそれを提出した。このプロジェクトには訪問客がモザイクを足で踏むことなく上から見ることができる屋上通路の設置も含まれている」と明らかにした。

エリコ市のヒシャーム宮殿は、947年に同町を襲った大地震により倒壊した。パレスチナの人々は、この新しい発見が、エリコ市にアラブ人や外国人の観光客を惹きつける誘因になることを期待している。

(後略) 

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( 翻訳者:朝武絢奈 )
( 記事ID:41484 )