シムシェキ副首相「EUから離れれば第三世界の国となる」
2016年11月11日付 Hurriyet 紙


メフメト・シムシェキ副首相は、アナトリア・アスランラル労働者連合(ASKON)が開催した「トルコ経済とこれまでの発展」がテーマの会議に出席し、会議の最後にASKONメンバーである労働者らの質問に答えた。シムシェキ副首相は、特にヨーロッパ連合(EU)とトルコの関係に関して重要な声明を行ったということだ。

シムシェキ副首相はEUに関して、「私がEU加盟を望もうが望むまいが、EUからトルコが離れれば、世界はトルコを第3世界として認識する。もしもEUとの交渉の前進が保障されたならば、イスラーム世界においてより魅力的でより強力な国家となるであろう。今日においてヨーロッパから離れるということは、FETÖ(フェトフッラー系テロ組織)の勝利を意味する」と述べたということがわかった。

メフメト・シムシェキ副首相は、会議において以下のように発言したことがわかっている。

■世界政治が動いている

「世界では、政治的根底が様々な方向に向けて動いている。これは良い向きの発展ではない。イスラームや外国人と対立する人々がいる。残念ながら、これは深刻な問題だ。この領域について政治が行われている。ヨーロッパの政治情勢はそこで動いている。今日、極右勢力によってイギリスはEUを脱退することになった。このようになれば、理性的な政治を進めることは簡単ではない。」

■EUと毎日のように激論

「私がEU加盟を望もうが望むまいが、EUからトルコが離れれば、世界はトルコを第3世界として認識する。私が日本に行ったとき、最も多く聞かれた質問は「トルコはEUから離れるのですか?もし離れたならば、私たちはトルコに進出しません」日本人は今、イギリスに対しても同じことを問うている。「EUから脱退したら、我々はイギリスに投資し続けることはできないでしょう」「すぐにEUと合意し、貿易を中断しないでください」と言う。なぜなら、そこが大きな市場だからだ。そこには民主主義がある。ロシア機撃墜事件が発生して、全てが止まった。EUとは毎日のように激論を交わし、なすことを続けている。EUについての問題は非常に明確だ。我々自らの利益のために、EUとの間に関係を構築することが必要だ。ヨーロッパの人々に対しても、私はこう言う。「各々が批判するのなら、来て、話し、対話しなさい。」今日においてヨーロッパから離れるということは、FETÖの勝利を意味する。」 

■目前の出来事を見る必要がある

「7月15日を風化させないようにしよう。ただし、普段の仕事の妨げにならないように。7月15日には、皆が広場にいた。ガジアンテップでは、何千もの仲間たちと共に、なすべきことを行った。しかし、7月15日を克服することが必要だ。目前の出来事を見る必要がある。法務省と内務省は必要なことをするべきだ。」

■安全保障の環境を強固なものにすべき

「トルコは強国だ。2002年、我々は実に強い改革運動を行い、実行した。トルコは成功した。2002年から2007年の期間において成長した。我々は今、安全保障の環境を強固なものにする必要がある。このために、大統領制が一刻も早く実行されるべきだ。そう、円滑性の問題がある。貿易において障壁がある。しかし、我々はとても大きなトラウマを乗り越えた。7月15日は簡単なトラウマではない。しかし、我々にはこれを乗り越える能力がある。我々は成功できる。人々の強い助けがある。大統領制も最も重要な改革である。6月7日のようなプロセスを踏まないための保険だ。」

■工事に反対ではない

「同じ国民として、あなたたちが私に「まとまった金がある。家を買う?固定資産を運営する?」と問うたなら、「まず財源を流すべきだ。その財源が生産に回り、雇用が増えるならば、その時は家を買う。私は固定資産の上昇が工事によっては導かれないと考えている。しかし、私が工事に反対していると誤解しないでいただきたい。」

■分割払い

「貯蓄の水準は低い。トルコは短期的な枠内で長期的な貯蓄水準を上げていくべきだ。どちらにせよ、生活費でさえ12カ月の分割払いで払うという努力がなされている。世界のいかなる場所にも分割払いはない。アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、……このようなものはない。悲しきかな、私たちにはあるのだ。」

■外貨で負債を負う

「外貨で負債を負うことは禁じられている。会社もある一定のレベルにおいて負債を負っている。会社も注意深い組織である。何をもって負債を負っているか、自らが知っている。外貨収入がなければ、外貨で負債を負うことはできない。これは貿易の基本だ。」

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( 翻訳者:神谷亮平  )
( 記事ID:41578 )