国連国際司法裁判所裁判官「ギュレン派ではない、フリーメーソン」
2016年11月11日付 Hurriyet 紙


ブルキナファソ外相とバイロックでコンタクトしたとして逮捕された国連国際司法裁判所の残余メカニズム(国際司法裁判所の大量虐殺に関わる裁判所)裁判官であるアイドゥン・セファ・アカイ氏の供述が明らかになった。アカイ氏は、自身はフリーメーソンだと述べ、ギュレン派(FETÖ)だとする疑いを否定する中、興味深い尋問が行われた。

 「FETÖメンバーで、憲法の秩序を変更しようとし、殺人を行った」疑いにより拘束されたアカイ氏は、9月26日、アンカラ警察テロ対策支部で取り調べを受けた。7ページにわたる供述で、「フリーメーソン・グランドロッジ協会」のメンバーであると述べ、「私や家族はFETÖ/PDYテロ組織との繋がりはない」と語った。アカイ氏への質疑応答は次の通り。

■グーグルからダウンロード

 「(バイロックプログラムを使っていますか?)2015年12月にブルキナファソ前外相のジブリール・バッソール氏の要請で、このプログラムをグーグル・プレイストアからダウンロードして、3~4か月、同氏やヘルヴェ・ゾンゴ氏とメーソンの問題で連絡し合った。」

(パスワード付コミュニケーションに使われるバイロックという名のプログラムをどのように知ったのですか?)パスワードは入力することなく、単にグーグル・プレイストアからダウンロードし、使っていた。

 (あなたの家にあったエクレム・ドゥマンルやフェトフッラー・ギュレンの書籍について説明してください)蔵書室には2,000冊もの本がある。私のライフスタイルや周囲の必要性で彼らに関心を寄せることは、事の本質に反している。

 (外国に行きましたか?アメリカを往復しましたか?)任務の必要で数え切れないほど外国には行っている。最近は2016年9月12~16日の日程でイスラエルに行った。1989~1993年には任務でアメリカへ行き、また1994年にも臨時の任務で滞在した。

■どこの病院で生まれたのか?

 アカイ氏に対し警察で行われたその他の質問は次の通り。「兄弟の伴侶は何をしていますか?子どもたちはどこの病院で生まれましたか?夫人とはどこで知り合いましたか?夫人はどこで働いていますか?デジテュルクのメンバーですか?夫人とは休暇をどこで過ごしましたか?外務省の誰かと休暇へ行きましたか?電話と使用している回線は何年使っていますか?2016年7月15日クーデター未遂の後、電話機を変えましたか?電話帳から名前を消去しましたか?」

 アカイ氏は、9月28日、アンカラ第2初等刑事裁判所により、「バイロックを使用した」罪で逮捕された。

■国連:釈放せよ

 国連の戦争犯罪部上級裁判官のテオドール・メロン氏は、逮捕された国連裁判官のアイドゥン・セファ・アカイ氏を釈放するよう呼びかけた。メロン氏はルワンダやユーゴスラビアの戦争犯罪を担う部門のトップであり、アカイ氏の逮捕でルワンダでの裁判が停滞したと語った。国連総会で「アカイ氏の不在で裁判が進められない」と語ったメロン氏は、例として、ルワンダ元首相であるオーグスティン・ヌギラバトワレ氏に関する1994年の大量虐殺での控訴プロセスを挙げた。アカイ氏は、控訴審法廷のメンバーだった。メロン氏は、アカイ氏の外交特権について強調する中、自身の面会申請についてアンカラからは返答が来ていないと述べた。

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( 翻訳者:貝瀬雅典 )
( 記事ID:41580 )