ボスフォラス海峡ユーラシアトンネルの通り方―開通まで2週間
2016年12月06日付 Hurriyet 紙


ユーラシアトンネルは、地下鉄マルマライ線に次いで、ヨーロッパとアジアをボスフォラス海底で接続する2番目のプロジェクトであり、12月20日に開通する予定だ。1日に13万台の車両が、今は100分かかるカズルチェシュメ―ギョズテペ間の道のりを15分で行くことになる。

2階層のユーラシアトンネルは12月20日に開業する。ユーラシアトンネルは、地下鉄マルマライ線に次いで、アジアとヨーロッパをボスフォラス海底で繋ぐ2番目のプロジェクトであり、2011年に起工された。スター紙の報道によると、同トンネルは経費12兆4500万ドルのBOT方式により実現、地下160メートルに建設された。連絡道路を含めると総距離は14.6キロメートルに及び、今は100分かかるカズルチェシュメ―ギョズテペ間の道のりを15分に短縮する。

■3層構造のトンネル

ユーラシアトンネルは、「ヨーロッパ」、「ボスフォラス」、そして「アナトリア」の3つの主要部分からなる。2階層に造られたユーラシアトンネルには、ヨーロッパとアナトリアの双方から出入りできる。ユーラシアトンネルの上階はカズルチェシュメからギョズテペへ、下階はギョズテペからカズルチェシュメへと通じている。ユーラシアトンネルの地盤は、トルコ人エンジニアが設計した特殊な掘削機によって貫通した。トンネルの上には27メートルの岩盤がある。すなわちトンネルは、ボスフォラス海峡の61メートルに及ぶ海水層の下に位置する27メートルの岩盤の下をえぐって造られた。さらに、ユーラシアトンネルの最深部には携帯電話用の基地局がある。

■通行料4ドル(付加価値税別)

1日に13万台の車両が通行すると見込まれるユーラシアトンネルの通行料金は、自動車4ドル(税別)、ミニバス6ドル(税別)だ。

■高い安全性能

ユーラシアトンネルはその高い安全性も大きな特徴だ。トンネルでは、24時間安全かつ健全に、滞りなく交通が流れるよう先進的なシステムが導入されている。300メートルごとに地上出口が設置されており、事故にも備えてトンネル内には多数の医務室が設計されている。さらに地震や津波の危険が及ばない構造で建てられている。一方の階で火災が発生した場合も、他の階に燃え移らないような特殊な素材が使われている。また、トンネルには、各部分を24時間監視する閉回路型カメラシステム、事故感知システム、そして伝達・警告システムが配備されている。

■ドライバーたちはトンネルをどう使うことになるのか?

・ヨーロッパ側
ヨーロッパ側ではカズルチェシュメからユーラシアトンネルに入り、地上をしばらく走る。ケネディ通り上に各4本の出入り口が設けられ、5.4キロメートルの道路がサマトヤとイェニカプを経由し、ジャンクルタランまで伸びている。

・ボスフォラスの通過
ジャンクルタランで、ボスフォラス海底を通過するトンネル部分にさしかかる。総距離5.4キロメートルのトンネルは、様々な技術を用いてボスフォラス海底の下に造られている。2つある階層の一方は入口、もう一方は出口として使用される。ヨーロッパ側のジャンクルタランからトンネルへ入り、アナトリア側のハレムへと出る。

・アナトリア側
ドライバーは、ハレムの後エユプ・アクソイ ジャンクションに出て、ここからアジュバーデム、ハサンパシャ、ウズンチャユル、ギョズテペに抜けることができる。この3.8キロメートルに及ぶ最終部分に沿って一対の橋が架かるジャンクションが造られ、道路も4つ、5つの出入り口として再び整備された。

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:41709 )