国会開会、逮捕中HDP議員らの顔写真に議会TV検閲
2016年12月06日付 Cumhuriyet 紙


国会テレビは、チャーラル・デミレル人民の民主主義党(HDP)会派副代表がトルコ大国民議会(TBMM) でおこなった発言を検閲し、議会場の演壇に逮捕された国会議員の写真を掲げたHDP党員をクローズアップして写真が画面に映らないようにした。

HDP所属国会議員による国会での発言の間、演壇に置いていた逮捕されたHDP所属議員の写真を国会テレビのカメラが検閲したことが物議を醸した。

この対応に抗議したチャーラル・デミレルHDP会派副代表は、「あなたが指示を出したのでしょうか?国会の映像では特別に演壇の全体が映っていません」と述べた。

チャーラル・デミレルHDP会派副代表は、「あなたは国民の意志を今、人質にしている状態です。議長、あなたが指示を出した国会の映像では、特別に演壇の全体が映っていません。そこに置いてある写真を映していません」と語り、抗議した。

■私は指示していない

イスマイル・カフラマンTBMM議長もこの発言に対し、以下のように語った。

「トルコでは、権力は分立している。そして、司法は立法府、行政府とは無関係だ。トルコは法治国家だ。トルコには法律があり、憲法がある。そして、法治国家には必要なことであれば、それをおこなう機関がある。私も国会の議長だ。どこかの機関へ指示を出したり、裁判官、検察官へ指示を出すようなことはもちろんありません」。

「何かを人質にとるようなことはありません、修正をお願いします。人質(をとる)という公的機関はトルコの法律では認められていません。逮捕することはあります。トルコでいわゆる内戦は起きていません」。

「今回テレビで放送された問題では、私はいかなる指示も出していない。国会テレビは独自に放送している」。

■クルチダルオールCHP党首も検閲された

性的虐待罪において被害者と加害者が結婚した場合、罰則を延期することを可能とする法案が委員会に差し戻されることについての政党会派の会議で発言中、ケマル・クルチダルオール共和人民党(CHP)党首は、国会テレビでの映像がカットされた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:41710 )