クーデター未遂軍人74人に求刑
2016年12月06日付 Hurriyet 紙


フェトフッラー派テロ組織/パラレル国家構造(FETÖ及びPDY)武装テロ組織によって7月15日にクーデタが試みられた際に、公正発展党(AKP)イスタンブル県本部が占拠されたこと関する調査が終了した。14名が拘束中の計74名の軍人に関し、三倍に重罪化された終身禁固刑と「武装テロ組織メンバー」また「組織メンバーではなく、組織の名の下で活動を行った」罪で、5年から10年までの禁固刑が求刑された。

イスタンブル主席検察局テロ及び組織犯罪調査課の検事のうち、オルハン・アイドゥン検察官が準備した起訴状は、主席検察局の承認後、イスタンブル第23重罪裁 判所に送付された。起訴状では、要約すると以下のことが記載された。

「AKPイスタンブル県本部で、2016年7月15日にFETÖ及びPDY武装テロ組織によって行われたクーデタ行為は、第47自動車化歩兵部隊で任務についていた士官、下士官、一般兵卒と、この人たちを指揮するため、陸軍士官学校に違法な形で任命された士官たちによって実行された。クーデタに向け行われた会合ののち、第47自動車化歩兵で行われた準備は、部隊指揮官のサドゥク・ジェベジ大佐によって計画された。ジェベジ大佐は、7月13日に深夜まで軍学校にいて、第2装甲部隊や空軍軍校で行われた会合に参加した。」

■3隊に分割

起訴状では、クーデタ未遂軍人らが、陸軍士官軍校から第47自動車化歩兵部隊に、民間車両や民間人の服装をして訪れ、その後軍人の迷彩服を着たとされた。また、「サドゥク・ジェベジ大佐、レジェプ・カジャム大隊長、中隊長のサドゥク・エフェ少尉、ニザメッティン・アイドゥン大佐、陸軍士官学校から来た士官らと会議に出席した。士官らは、ジェベジ大佐によってイスタンブル県庁、イスタンブル広域市庁舎、AKP州本部に向かうという形で3つに分けられた。 AKP県本部に向かった容疑者たちへの指揮権は、容疑者のファルク・シムシェキ少佐に委ねられた」と述べられた。

■キュリュンク国会議員が説得

起訴状では、AKPイスタンブル県本部を訪れたAKPのメティン・キュリュンクイスタンブル議員とムザッフェル・ディケンジク中尉との間でクーデタ未遂兵士たちが実行した違法行為を終わらせようと話し合いが行われたという。これやこれに類いする会談ののち、ディケンジク中尉の努力の末クーデタ未遂兵士が建物の中の一角に集められ、朝方に事件現場に来たバスに乗って兵舎へ送られた、と述べられた。

■発砲命令

今回の調査は、複数の件で尋問を受けた第47自動車化歩兵隊長のサデュク・ジェベジ大佐が、7月15日のクーデタ実施前に行われた会議で採択された決定と計画に沿って、AKPイスタンブル県本部占拠を行う兵士らを任じ、これらを手に入れるため派遣し、指揮し、導き、兵士たちに民間人への発砲命令に関する指示を与えた人物であり、またWhatsAppを通じて事態の展開をアンカラにいたムザッフェル・デュゼンリ中佐を通知していた、と明らかにした。起訴状で触れられた防犯カメラや携帯電話のビデオは、イスタンブル共和国主席検察局によって各メディアに共有された。

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( 翻訳者:田中浩太郎  )
( 記事ID:41713 )