獄中のデミルタシュHDP党首、TV会議システムで「証言」
2016年12月08日付 Hurriyet 紙

国民民主主義党(HDP)共同党首セラハッティン・デミルタシュは三年前「ロジャヴァと団結行進」前に言い争った警察の訴えで逮捕されたエディルネ県の刑務所から音声・映像伝達システム(SEGBİS)を利用してシャンルウルファ県ヴィランシェヒル郡で共和国検察官に供述を行った。

シリア国境のジェイランプナル郡で2013年8月4日に閉鎖された平和民主党(BDP)と民主社会会議(DTK)が主導となってシリアのクルド人らへの支援を目的に計画されたものの、県知事府によって許可されなかった「ロジャヴァと団結行進」を前にして、HDP共同党首セラハッティン・デミルタシュは治安部隊と言い争い、この件に関する警察の訴えで「侮辱と職務妨害」罪に問われた。この件で、ヴィランシェヒル検察官は調査書を作成した。

捜査調書には、2013年にジェイランプナル郡に入ろうとしたグループと警察の間での言い争いの後に、一部の人々が警察官らへ投石したために負傷者が発生し、騒動を鎮圧するためにヴィランシェヒル副警察署長セラミ・エルミシュがデミルタシュ氏に近づき禁止命令を下し、郡への通行を許可しないと述べた、とある。セラハッティン・デミルタシュ氏がガスを発射して事件を警察が引き起こしたと言い張ったため、事件現場にいたメフメト・アルペル・エルデム警部が投石のために警察官が負傷したと証言し、これに対しデミルタシュが「あなた方がガスを撃ってきたのに我々は花でやり返そうとでも?」と言い返した、という。ヌルッラフ・デミル氏がデミルタシュ氏に向け「ガスでは人は死にませんが、投石は当たりどころによっては人が死んでしまうかもしれないのですよ」と発言したのに対して、デミルタシュ氏が「あなた方は私たちを人殺しと呼びたいのですか?ああ・・・」と言い返して、その後現場で撮影を行っている党員に向き直って「この三人をちゃんと撮りなさい。これで後で問題にしようじゃないか」と話した証言が記されている。

デミルタシュ氏は、HDP副共同党首にしてアダナ選出国会議員のメラル・ダヌシュ・ベシタシュと多数の弁護士を伴って逮捕されている刑務所から音声・映像伝達システムを用いて共和国検察官に供述を行った。デミルタシュ氏と弁護士らが問題の主張について弁護した後、HDP代理人メラル・ダヌシュ・ベシタシュ氏が裁判所前で声明を発表した。警察が干渉してきた際に、共同党首一団に対する攻撃があったとベシタシュ氏は主張し、ガスと高圧放水銃で妨害してきた者らが裁判を受けていないのに、共同党首が供述を取らされていると語った。

ベシタシュ氏は、この行為が政局と関係しており、法的手段が用いられていないとして、以下のように述べた。

「これらの人物たちは、法、法治国家、トルコ大国民議会の機能、不逮捕特権について、まったく関心を持っていない。この裁判は、特に急かされ、軽視され、トルコと世界の人々に故実けられようとしている。これは総じてHDPの人々に罪を着せようとする作業であります。私たちは自分たちが何をしているのかを理解しています。我らが共同党首、他の国会議員の同胞、そして私たちが発した言葉がどこへたどり着くのかも知っています。この手法は、常道ありません。国会議員がこの形で法廷の廊下で音声・映像伝達システムを使ってこの種の質問に答えることは民主主義を1㎜たりとも前進させません。権利と自由に1㎜の貢献しません。それどころか、トルコを更に暗く、 権利と自由が全て無視された路に導いています。親愛なるデミルタシュ氏が、今日、ヴィランシェヒルでこの方法で、このように質問に答えることは嘆かわしいことです。恥辱の極みです。」

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( 翻訳者:市野太音 )
( 記事ID:41721 )