アレッポで停戦成立―トルコ政府仲介
2016年12月13日付 Hurriyet 紙

アナトリア通信社の最新の情報によると、アレッポの東にいる反政府勢力とロシア率いる政府軍との間で停戦が成立した。停戦と避難の合意にはトルコ政府が仲介を行った。市民らを地域から運び出すバスがアレッポに到着した。一方で、この件に関して発表を行った外務省の報道官ヒュセイン・ミュフトオール大使は、東アレッポにいる反政府勢力と地域にいるロシア軍との間で行われた接触の結果、街で停戦が確立されたと伝え、「第一段階で市民が、その後で反政府勢力が、イドゥリブ方面に避難するという形で合意が話されたと述べた。」

シリアのアレッポ東部にいる反政府勢力とロシア率いる政府勢力の間で停戦が成立した。停戦により第一段階では包囲攻撃されている市民の安全な避難が予想されている。

アナトリア通信社がアレッポ東部にいる反政府勢力から得た情報によると、会談はロシアと午後に始められ19時頃に終わったが、包囲攻撃下の地域にいる市民の安全な避難の件で合意が得られた。

停戦と避難の合意では、トルコ政府が仲介を行った。アレッポ東部にいる市民が安全な避難をするためのバスもその地区に到着した。

■第一段階では市民の避難が行われる

合意によると、第一段階ではその地区に閉じ込められている市民をアレッポの西に出すことが優先される。そのためのバスが送られた。

双方の間での合意は、第二段階では、市の中心の西にいる反政府勢力の安全な避難が予想されている。反政府勢力の大部分は、都市を離れることが受け入れたという。

アル・ジャズィーラの情報では、シリア反政府勢力は、トルコの仲介でロシアと行われた会談の結果、停戦合意に達したと発表した。

反政府勢力関係者に拠るAFPの情報では、アレッポから市民と反政府勢力の避難のために合意がなされたと発表した。

■潘氏:衝撃的な光景を見た

一方アレッポで生じていることに関して緊急に招集された国連総会では、スピーチを行った潘基文国連事務局長は、「国連はアレッポで多くの市民が政府を支持する勢力による空爆や攻撃により殺されているということに関する信頼できる報告書を得た。空爆の後には、通りで人の身体が燃えているという衝撃的な光景を見た」と述べた。

潘氏は、スピーチで、アレッポからの避難のためにトルコとロシアの調停で双方が行った交渉について情報を得て、この努力を支援したと述べた。

■ロシア:反政府勢力は(街を)離れればいいが、市民は離れる必要はない

ロシアの国連大使のビタリー・チュルキン氏は、国連安全保障理事会でのアレッポ会議の前に新聞記者に対し会見を行った。チュルキン国連大使は、反政府勢力と政府勢力の間に停戦が成立したと認め、反政府勢力は数時間の内にアレッポを離れるが、市民は政府勢力の保護下にあり、市から離れる必要はないと述べた。

■エルドアン大統領:おめでたい

エルドアン大統領は、アントニオ・グテーレス氏に電話をかけ、グテーレス氏が国連事務局長の就任の宣誓をおこない、この就任を祝福した。アレッポでの人道上の悲劇についてもエルドアン大統領は言及し、アレッポで生じていることに対して国連が行動を起こすことの重要性を述べ、この件に関して国連総会が緊急会議を開くことを期待すると述べた。

■外務省からの発表

外務省報道官ヒュセイン・ミュフトオール大使は、東アレッポの反政府勢力と地域のロシア兵らの間で行われた接触の末、街で停戦が成立したのを確認したと発表した。

ミュフトオール氏は、報道陣に対して行った会見で、東アレッポの反政府勢力と地域のロシア軍との間で行われた会談の末、街で停戦が成立したと認め、第一段階では市民が、そしてその後に反政府勢力が、イブリブに向け避難する件で合意されたと述べ、以下のように続けた。

「我が国は何週間も人びとが避難する回廊の実現の点で努力を尽くしてきた。この尽力はここ数日でさらに増し続けられた。今日、停戦が成立する方向で一歩が踏み出されることは喜ばしいことであると同時に、脆い状況であることを常に念頭に置き、慎重に行動するのがよいだろう。合意のメカニズムを密接に追い続ける。」

シリアのアレッポの東にいる反政府勢力とロシア率いる政府勢力の間で行われた停戦と避難の合意は、トルコの仲介によって実現した。

■ボズダー氏からの反発

一方で、ボズダー法相はツイッターのアカウントでこの件に関して「アレッポでの虐殺と不正に黙っている者、もしくはアレッポでの虐殺と不正を勝利と宣言している者は、虐殺と不正の共犯であり、不誠実、低俗なものだ」と、コメントした。

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( 翻訳者:西田夏子 )
( 記事ID:41758 )