危険な緊張・・・PKK非難の矛先、HDPへ
2016年12月17日付 Hurriyet 紙


カイセリで起こった卑劣なテロの直後、周辺に集まっていたグループは、「PKKをぶっ潰せ」、「犠牲者は死なない、祖国は分離しない」というスローガンとともに唯一性を叫んだ。1000人に達する群衆はHDPのカイセリ県支部まで歩き、党の看板を取り外して下ろした。一団は窓ガラスを破壊し、HDPの建物にトルコ国旗とMHPの旗を掲げた。下に投げ捨てられた物はその場にいた人々によって燃やされた。昨夜も各地のHDPの建物に対する襲撃が続いた。

県庁で治安に関するトップ会合が行われていた際、ジュムフリイェト広場にやってきたトルコ国旗を持った若者の一団が、「血には血を、復讐を、復讐を」、「処刑しろ」というスローガンを叫んだ。1000人に達する群衆は、国民の民主主義党(HDP)カイセリ県支部の建物まで歩いた。ジュムフリイェト地区にあるビルに行こうとする一団に、警察が介入した。一団はその後ビルに投石した。消防車のはしごに無理矢理上った人々は、党の看板を取り外して下ろした。一団はHDPの建物にトルコ国旗とMHPの旗を掲げた。下に投げ捨てられた物は、その場にいた人々によって燃やされた。

■CHPメンバーに襲撃

テロに対する反対行動が続く一方、ジュムフリイェト広場で共和人民党(CHP)のコジャスィナン青年部のジェムレ・ドアン部長とその側にいた党員たちが、群衆のグループの襲撃に遭った。警察が空中に発砲して解散させようとした群衆が抵抗すると、機動隊が退避経路を作った。ドアン氏が車に乗せられた後、群衆も解散した。

■各郡のHDP支部に襲撃

夕刻、イスタンブルのHDPベイリクデュズ郡支部に40人のグループが襲撃した。一団はオフィスに放火し、警察によって追い出された。火事によってオフィスのダクトが爆発した。コジャエリ県ダルジャ郡にあるHDPの建物にも発砲された。ビルの物的被害が明らかになった。カルタルのHDP郡支部の建物の窓ガラスも破壊された。

■ブルサでHDP郡支部の建物に放火

ブルサでは、HDPのユルドゥルム郡支部の建物に、身元不明の人物らが放火した。火事は消防によって消し止められたが、ビルは使用不能な状態になった。

ユルドゥルム郡のアンカラ道沿いにあるHDP郡支部にやって来た身元不明の人物らは、ドアと窓を破壊して家具に被害を与えた後、ビルに火を放った。容疑者らは逃走し、通報を受けて事件現場に警察と消防が派遣された。警察が建物周辺の対策に当たる一方、消防の奮闘によって火事は短時間で消し止められた。セラミ・ユルドゥズ・ブルサ県警察署長は、事件現場を訪れ捜査に当たった。

火事でビルは使用不能な状態になり、警察は逃走した容疑者逮捕に乗り出した。

■ビルゲン議員:すべての建物を無人にした

HDP所属カルス選出国会議員で党の報道官であるアイハン・ビルゲン議員は、ヒュッリイェト紙に対し行った説明で、次のように述べた、「アンカラ県イェニマハッレ郡の我々の組織は燃やされた。警察に電話したが、誰も電話に出なかった。イスタンブルではベイリクデュズ郡の組織で爆発が起こった。バージュラル郡の組織にも侵入しようとした者たちがいた。ウスキュダル郡の組織の前では群衆が唯一性を叫んだ。コンヤでは執行部の名前がインターネットに書き込まれた。エルズィンジャンでは党の看板が降ろされた。アンカラにある党本部に5人が侵入しドアを蹴りつけた。警察は彼らを連行したが、今回は3人がさらにやってきた。挑発しないよう全ての建物を無人にした。責任者にはまったく連絡がつかなかった。どの大臣も、警察署長も、電話には誰も出なかった。これは明らかに見ないふりをしている。」

■内務省から発表

内務省はこの件に関して、夜に発表を行った。

内務省報道センターから行われた発表では、「ある政党が自分たちの建物に向けて行われた行動に(治安部隊が対策を取らなかったこと、さらには責任者らが電話に応答しなかったことに)関して評価をすることはまったく非現実的である」と述べられた。

発表によると、同省のすべての治安チームに対し、挑発の機会を与えないよう対策に当たること、行動を行った者たちに関してすぐに対処されることが指示されたという。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:41785 )