北イラク政府バルザーニー首相、PKKに警告
2016年12月25日付 Hurriyet紙


北イラク・クルド自治政府のネチルヴァン・バルザーニー首相は、PKKが第2のカンディルとしたことが明らかにされたトルコ国境に近いシンジャールについて、件のテロ組織に警告した。バルザーニー首相は、PKKは撤退するべきだとし、武力行使もありうると述べた。

北イラク・クルド自治政府(IKBY)のネチルヴァン・バルザーニー首相は、ドゥホク・アメリカン大学で行われた「独立後のクルディスタンコンフェランス」の後、情報サイトアル・モニターからアムベリン・ザマン記者に語った。バルザーニー首相は、テロ組織PKKがシンジャール(シェンガル)地域から出ていくことが必要だと強調し、必要であれば武力行使もありうると述べた。アル・モニターに「IKBY首相:クルド人の独立はイランにとっての越えてはならない一線だがトルコにとってはそうではない」という表題で掲載されたルポで、バルザーニー首相は、起こりうる独立からトルコとの関係まで多くの話題について質問に答えた。

――シンジャールについて: バルザーニー首相は、「シンジャールのヤズィーディーの人々が体験している悲惨な出来事に際して、彼らを守り安全を保証するためロジャヴァ軍すなわちPYDが演じている重要な役割を我々は歓迎している。シンジャールにおけるPKKの存在はこの地域における不安定の原因となっている。シンジャールが再建できない理由の1つもまた、同地におけるPKKの存在である。シンジャールの人々は将来を保証されておらず、このため街に戻らない。戻った場合どうなるかがわからないからだ。PKKは次のことを理解する必要がある。人々の利益のために同地域から撤退する必要があるということだ」と話した。別のカードも持っていると述べたバルザーニー首相は、「それは、もしPKKがシンジャールに残ると言い張り続けるのであれば、武力を使うという意味を含んでいるのですか」との問いには「イエス」と答えた。バルザーニー首相は、起こりうる独立の試みに関しても次のように述べた。

――独立について: 「我々は、クルディスタンの独立が地域の安定に寄与すると信じている。バグダード政府が固執する統治形態を、我々は受け入れ続けることが出来ない……イラクのクルド人はアラブ・イラクに一体化しなかった……もしイラク政府と会談せずに、もしくは一切の対話なしに独立が宣言されても、我々の独立は有効なものとならないだろう。彼らに最終的に我々の目標は独立だと言った……独立クルディスタンが人々を引きつける中心地となるという懸念については、トルコにおけるクルド人を見ればいい。南東部のクルド人はイスタンブル、イズミル、メルスィンに行っている。イラクのクルディスタンには定住していない……。」

――トルコについて: 「1日の最後に、トルコは独立について我々が対話するべき国の1つだ」と話したバルザーニー首相は、まだこの問題について公式の接触はないが、2017年に議題に上げることを計画していると話した。バルザーニー首相は、最初にトルコにとってこの問題が1つのレッドラインであると述べ、「しかし対話を開始させることは、我々のことを聞く機会になると信じている」と述べた。「トルコがイラク政府から独立したものとして北イラク政府が原油を輸出するのを許可したことは、この変化の1つの指標でしょうか」との問いに対してバルザーニー首相は、「これはもちろん大きな進展だ。トルコがこれを許可したことは我々の想像と全ての期待を超えている」と答えた。

――イランについて: ネチルヴァン・バルザーニー首相は、独立の可能性はイランとも会談せざるをえないと述べ、しかし会う前にイラン政府が反対の方向で結論を出したと述べた。アル・モニターによると、バルザーニー首相は、独立の会談がトルコにとってではなく、イランにとってのレッドラインであると述べた。

■「和平プロセスに寄与する準備がある」

バルザーニー首相は、「トルコで和平プロセスが活性化するために我々は出来る限りのことを行う準備がある」と述べ、「しかしPKKの戦略を変えさせることが必要だ。彼らは問題が戦争と暴力によって解決できないことを理解する必要がある。これも戦略的決定であるべきだ。戦術的な作戦行動ではない」と述べた。「トルコも同じことを行う必要があると認めていますか」との問いには、バルザーニー首相は「はい。PKKが平和的解決に反対する武力による軍事行動を終わらせれば、対応は簡単だ。兵士たちを殺したり、イスタンブルで爆弾を爆発させたりしても、問題は解決できない。両者がこれによって損失を出している。PKKが戦争を街にもたらした際、これによって一番被害を受けたのは誰か……クルド人たちだ。今はPKKが停戦を宣言する時だ。起こりうるあらゆる和平プロセスにおいてクルド人の側のリーダーはアブドゥッラー・オジャランであるべきだ。」

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(翻訳者:永山明子)
(記事ID:41826)