ユネスコ、「シャベ・ヤルダー」をイランに対してのみ認定へ(1)
2016年12月20日付 Mardomsalari 紙


【マルドムサーラーリー紙11面】ユネスコのウェブサイトに掲載された情報によると、イランは今日まで、いにしえからの風習である「シャベ・チェッレ〔※冬至の日のこと。シャベ・ヤルダーとも〕」の世界遺産登録を申請している唯一の国であり、これまでイラン以外に「シャベ・チェッレ」に対して合同ないし単独で資格申請をした国は存在しないとのことである。

 イラン学生通信(ISNA)の報道によると、2年前からイランは「数ヵ国にまたいだ案件について周知させるための情報共有サイト」(Sharing information to encourage multinational files)と題されたページの中で、「シャベ・ヤルダー(あるいはチェッレ)」と呼ばれるいにしえからの風習をユネスコの無形遺産リストに登録する意向を、ユネスコに対して表明してきた。しかしこの間、本件への合流を希望する国は現れず、ユネスコに対して正式に申請を表明した国はいまだ存在しない。その一方で、伝えられてきたところによると、アゼルバイジャン共和国は数年前から、自国の名のもとでシャベ・チェッレを登録するべく、先手を打っていたとされる。

 歴史遺産登録局のファルハード・ナザリー局長は、〔‥‥〕イランは〔ともに無形遺産登録を希望する国はいないかとの〕このウェブサイト上での呼びかけをいつまでしなければならないのか、またいつからこの件でアクションを起こすことができるようになるのかとの質問に答える中で、次のように説明している。

この件をめぐっては、今後数日以内に文化遺産観光庁の政策評議会が開かれ、そこで結論を出すことになっている。ただし、イランは来年(2017年)、単独案件として「チョウガーン」〔※ポロの原型となったとされるスポーツ〕を、またアゼルバイジャンとの合同案件として「キャマーンチェ」〔※弦楽器の一種〕を、無形文化遺産のリストに登録すべく、ユネスコに申請することになっている。

つづく


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( 翻訳者:IA )
( 記事ID:41835 )