シリア領内に、難民キャンプ計画―トルコ副首相
2016年12月26日付 Hurriyet紙


ヴェイシ・カイナク副首相は、難民キャンプの外にはシリア人の失われた世代がいると話した。カイナク副首相は、EUとともに「失われた世代プロジェクト」に取り組んでいると述べ、「EUは同プロジェクトで行われる物的援助が学校や病院の工事に使われることを望んでおらず、自身の市民団体(STK)を通じて使用されることを望んでいる。我々は『我々がやるのであなた方は監理していてください』と言っている。共通点で歩み寄ってこのプロジェクトを実現させる」と語った。

カイナク副首相が本紙を訪れ、語った概要は以下の通りである。

■近隣地域の価値が高まる

ハタイ県でトルコ近隣地域の価値がとても高まっている。この地域にはシリアの戦闘機が侵入できず、接近した場合は我々の防空システムが当該機に照準を向ける。我々はこの地域で約6億5千万㎡の土地を見つけた。トルコの外にあって、シリア政府の危機下になく、我が国の安全を害することがないような場所を構築しようと思っている。工事は完了している。このキャンプがアトメ・キャンプのように制御不能に陥らずに、制御可能なキャンプになるよう望んでいる。実際そこでキャンプへの出入りを統制しなくなると、イスラム国の人間やアル=カイーダの人間さえも侵入してしまう…。

■安全な村プロジェクト

我々はキリスで市民生活を設けるための活動を行っている。アアザーズやチョバンベイには65万の人々がいて、18~19万人は屋外にいる。我々が村に家をつくれば、この土地は豊かである。オリーブ、ヘーゼルナッツ、綿を栽培することができる。彼らが自分で暮せるようにするのだ。

■壁は春に完成

我々はジルベギョズへ12㎞の場所に集合場を造った。壁の下部にはある仕掛けを設けた。実際1000~1500もの人々が境界を突破していて、難民ではなく、密出入国者である。我々は「壁を完成させ、そしてこの集合所を完成させよう」と言った。壁は春ごろに完成する。私は移民を待っていない。避難が始まると我々は、人権・自由人道支援財団(İHH)の当該地でのキャンプを支援した。3万~3万5千人の収容施設を構築する予定だ。

■グロズヌイの恐怖

反政府勢力は、イドリブも[チェチェンの]グロズヌイのようになると恐れている。残念ながら、ロシア人たちがグロズヌイで行ったような大量虐殺が起こる、という不安が生じている。「1500人の兵士が残っている」と彼らは言うが、彼らも去ってしまった。ロシアとイラン両国と必要な会談が行われれば、(イドリブの)人々がそこで避難することが保証されれば、こんなキャンプは必要ないのかもしれない。

■アル・バーブが陥落するとき力を失う

[イラクの]モースルでの作戦は続いていない。]モースル周辺では、作戦が中止されると彼らはマンビジュに終結した。マンビジュの前にはアル・バーブに…。これほど作戦が延びている理由がこれだ。ラッカには]モースルからの圧力がない。アル・バーブが陥落するとき力が失われるだろう。

■留まるか去るかは五分五分

戦争と危機のなかで出生率も増加している。世代を継続させる動機がある。トルコからシリアへどれくらいの人が戻るのかを推測できない。滞在する場所で教育や衛生がどれほどよいものならば、その国に留まりたいと思うのか。留まるか去るかは五分五分になるというのが私の意見だ。

■里親に

家族社会政策省は、İHHとともにレイハンルに孤児院を創設した。シリア側には4千人近い孤児がいると言われているが、この数はもっと多いと思う。我々はこの子どもたちを孤児院に住まわせたいと思っている。里親たちに渡すことも考案されている。需要は多い。我々はこのことに関して取り組んでいる。

■失われた世代の可能性

我々はキャンプの外に目を向けないといけない。キャンプにいる人々は何らかの形で統制されている。(キャンプの)外には250万人がいる。我々は彼らが3 か月後には去ると思って、教育と女性を暮らしに加えるのを蔑ろにしてきた。2016年は教育の普及率が増加した。もしここに来たときに15歳の子どもがもっと教育を受けられていたのなら…。明らかに、失われた世代が[生まれる]可能性がある。この失われた世代はトルコに留まったとしても、シリアに行ったとしても、ヨーロッパにとっては大きな脅威だ。だから我々はプロジェクトを行う。

■職もなく途方に暮れるだろう

彼らがトルコに留まったとしても、(シリアに)去ったとしても、職もなく途方に暮れてしまい、イスラム国あるいはアル=カイーダへと取り込まれてしまうだろう。

■我々がやるのであなた方は監理してください

公衆衛生には12万ユーロが、教育には19万ユーロが割かれた。EUはこの用途でお金を使うことを望んでいて、工事に使おうとは望んでいない。手術を屋外で行うことはできない。この部分は乗り越えられたかのようだ。現在は彼ら自身の市民団体を介して[作業が]行われるよう望んでいる。その場合も金額の大半は収容施設と相談 サービスに充てられる。私も「我々は『我々がやるのであなた方は監理してください」と言う。我々は共通点で歩み寄ってこのプロジェクトを実行する。

■我々の戦車をドイツ製の対戦車用武器が破壊

ヴェイシ・カイナク副首相は、アル・バーブで16人の軍人が殉職したあの夜の背景を本紙に語った。「当該地域で職務に就いていた県知事、郡知事、保健局長、将軍からあの晩のことを聞いた。吹雪と霧のせいで道も跡も残っていなかった。事件は国境から67キロメートルの場所で起こった。では、 イスラム国にこの迫撃砲を与えたのは誰なのか?私は述べた、ハンガリーとクロアチアの国家元首らに。彼らは難民が来るのを恐れていた。『我々はイスラム国と闘っているが、我々の戦車をドイツ製の対戦車用武器が破壊している。彼らが持っているロケットはどこから買っているのか?』と言った。国防相も先週の会見で『4台の戦車を捕らえた』と述べた。常備軍のようだ…。」

■シリアでの地券を持ってきてください

今日トルコには277万近くのシリア人難民がいる。シリアですべてが正常化すれば、戻る事ができる。元キリス県知事はプロジェクトを開始させ、「みなさんシリアでの地券を持ってきてください」と述べた。キプロスでギリシャ側は地券でどのように賠償を求めているか。将来平和が訪れたとき、これらのデータがあってほしい。私は現キリス県知事と話し、取り組みを行っている。

■本紙に語った

本紙アンカラ代表ハンデ・フラトと前アンカラ代表デニズ・ゼイレキはヴェイシ・カイナク副首相を迎え入れた。

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(翻訳者:金戸 渉)
(記事ID:41846)