イスタンブルの有名クラブレイナで襲撃ー39人死亡
2017年01月01日付 Hurriyet 紙


イスタンブル、オルタキョイにある有名な娯楽施設であるレイナにライフルで発砲し侵入したテロリストが新年を祝う人々を掃射した。この卑劣なテロで39人が命を失い、重傷4人を含む65人の負傷者を出した。襲撃は約7分間続いたという。テロリストはその後服を着替えて逃走した。警察はテロリスト逮捕のため大規模な作戦を実行している。ビナリ・ユルドゥルム首相の発表によると、テロリストはテロの後銃を捨て混乱に乗じて事件現場から逃走したという。

イスタンブル、オルタキョイにあるレイナで大晦日の夜に卑劣な虐殺が!襲撃は1時15分頃行われた。監視カメラの記録によると、テロリストはライフルを発砲しレイナに接近、ドアから市民を掃射しながら中に入った。テロリストはレイナ内で新年を祝っていた人々に銃弾を降らせた。この虐殺で39人が死亡、65人が負傷した。うち4人が重体だ。スレイマン・ソイル内務大臣は、虐殺の犠牲者のうち身元が判明した21人のうち16人が外国人、5人がトルコ共和国国民だと述べた。ソイル内相は、テロリストがコートとズボンを身に着けてレイナの中に入り、別の衣服で外に出たという情報があると述べた。警察は約7分内でテロを行い混乱に乗じて逃げたテロリストを発見するため作戦を続けている。テロによって扉のところで犠牲になった警察官の名前はブラク・ユルドゥズさんだという。

■1人を除き死者の身元判明

23:30 AA通信が法相筋から得た情報によると、テロで亡くなった人々の身元照会は1人を除いて完了した。
これによって身元が判明したイラク人1人、トルコ人11人、トルコ国籍とベルギー国籍を持つ1人の計13人の遺体は、法医学協会で検視と身元照会が完了した後家族に引き渡された。
検視が終わり身元が明らかになった25人の外国人の遺体は、家族がトルコにやってきた後明日(2日)引き渡されるという。このうち7人がサウジアラビア人、3人がレバノン人、チュニジア人、インド人、モロッコ人、ヨルダン人、イラク人がそれぞれ2人ずつ、クウェート人、イスラエル人、シリア人、ロシア人が1人ずつだという。

■レバノンの有名実業家の娘が死亡

19:45 イスタンブル、オルタキョイでのテロで亡くなったレバノン人は3人になったことが発表された。レバノンの国営通信NNAによると、ヘイケル・ミュセッレムさんとリタ・シャミさんは、オルタキョイにあるナイトクラブで行われたテロによって命を落としたことが家族によって明らかにされた。地元メディアは、リタ・シャミさんはレバノンの有名な実業家イルヤス・シャミさんの娘であると伝えた。日中にレバノン国民のイルヤス・ヴァルディさんが亡くなり、4人のレバノン人が負傷したことが発表されていた。ミュセッレムさんとシャミさんの名前は負傷者に含まれていた。

■35人の身元を確認

17:58: オルタキョイ、レイナで行われたテロで亡くなった39人のうち11人はトルコ国民、24人は外国人で、4人の身元は未だ不明だという。ドアン通信社(DHA)の情報によると、11人のトルコ国民の遺体は近親者に引き渡された。28人の遺体の手続きは続いている。亡くなった外国人のうち7人はサウジアラビア人、2人はインド人、1人はカナダ人、1人はシリア人、1人はイスラエル人、2人はチュニジア人、4人はイラク人、1人はレバノン人、1人はベルギー人であるとことが明らかにされた。亡くなった人のうち25人が男性、14人が女性だという。

17:35: テロで亡くなった人のうち2人はレバノン人であるという。亡くなったレバノン人のうちの1人の名前はイルヤス・ヴァルディニさんだという。同時に、レバノン外務省によって書面による発表が行われ、テロでエステファン・デュヴェイヒ国会議員の娘ビュシュラ・デュヴェイヒさんとフランジョイス・エスマルさん、ニダル・ビシュラヴィさん、メリサ・パパロルドさんが負傷したことが述べられた。

■ユルドゥルム首相、会見

16:37 ビナリ・ユルドゥルム首相は、テロリストがサンタクロースの衣装でやってきたというのは誤報だと発表した。ユルドゥルム首相は、「根も葉もないものだ。ご存知のように銃を持ったテロリストだ。銃を取り出して扉の警備員たちと警察官が犠牲となり、その後中に入って無差別に銃弾を降らせて人々を死亡させている。銃を事件現場に残し混乱に乗じて事件現場から逃走しているが警察や治安部隊がこの問題にあたっている。すべての可能性を考慮している。捜査は非常に綿密に進められている」と述べた。

(中略)

■家族社会政策相、会見

14:28 ファトマ・ベトゥル・カヤ家族社会政策相は、イスタンブルで39人が亡くなったテロの後、各地の病院で治療が続いている市民を訪問した。カヤ家族社会政策相は、「(テロで負傷した方々には)トルコ国民もおり、外国人もいる。多くは何度もトルコに来ている。ここにいる方々と特に会話をした。トルコに繰り返しやってきた外国人たちがいる。彼らはトルコのことを知っている。外国人もトルコ人もいるが、主に外国人がいる」と述べた。外国人の国籍に関する問いに関してカヤ大臣は、「様々な国からやってきている…ここにはサウジアラビア人、モロッコ人、レバノン人、リビア人がおり、他の病院にも様々な国の国民がいた」と述べた。

■目撃者、テロを説明

レイナの警備員、エムラフ・アルトゥンさんは、テロの記憶を説明した。テロの際、レイナ中にいたというアルトゥンさんは、「私は店内にいた。サンタクロースの服は見なかった。私が聞いた声によると、機関銃を持っていた」と述べた。襲撃犯はクラブにやって来て何をしたのかという問いに対してアルトゥンさんは、「私たちは逃げた。他に何をするというのか、逃げた。今もすこし緊張している。後で友人たちに詳しく説明する」と答えた。アルトゥンさんは、ジャケットの背が端から端まで破れていることについて問われたのに対しては、客がテロの際逃げるときに破ったのかもしれないと述べた。

■爆発は起こらず、乱射のみ

シシュリ・ハミディイェ・エトファル教育研究病院に負傷した友人を連れていった、ナイトクラブで働いていた人は、「友人を連れて行った。パニックでどこかに飛び込んだ」と話した。「爆発はありましたか?」との問いに、「爆発はなかった。乱射しただけだった。中には大勢のけが人がいる」と述べた。病院に搬送された他の負傷者も、「元気な人全員に発砲した」と述べた。テロの際ナイトクラブにいた女性は、涙ながらに説明した。「最後に時計を見た時は1時30分頃だった。気がついた時母に電話をした。『襲撃された、夫が死んだ』と。母は一言も話さなかった。その後特別行動警察が中に入ってきた。その時電話をしていた。やることが何もなかったので。神にすがっていた。人々が私たちに追い打ちをかけながら通り過ぎていった。火薬の匂いはまだついている。警察やってきて『手を頭の上に置いて、降伏しろ』と言った。私たちは立ち上がれず警察はありがたいことに私たちを移動させた。上階に上りそこから脱出した。海に飛び込んだ人もいた。毎日テレビでこういったことを見ているが、自分の身に降りかかると最悪なことだ。この国でどう暮せばいいのか?爆弾が爆発し武器が爆発する」と述べた。「旦那さんについて情報はありましたか?」との問いには、目撃者の女性は、「レントゲンにつれていくそうだ。そう話していた」と話した。

■「レイナの警備員だった」

11:56 テロで命を奪われたファーティヒ・チャクマクさんの検視が完了した。遺体が運び出される際、チャクマクさんの近親者らは精神的なショックを受けた。チャクマクさんの兄エルカン・チャクマクさんは、「獅子のようなファーティヒ・チャクマクはここで寝ている。レイナで警備員をしていた。この子はパン代のために日夜頑張っている」と話した。チャクマクさんの別の兄エルハン・チャクマクさんは、「弟が殺された。何のためでもなく亡くなった。祖国のために亡くなったのだと声をかけられ、同意した。皆に祖国の息子だと言われた。彼らは殺した。私の弟を殺した」と話した。

12:00 ユルドゥルム首相は、ヌマン・クルトゥルムシュ副首相、スレイマン・ソイル内相、レジェプ・アクダー保健相、ヴァースィプ・シャーヒン知事、チャルシュカン警察署長とともにドルマバフチェで12時30分に治安に関するトップ会合を行うという。

11:50 エルドアン大統領は、「イスタンブルでの卑劣な襲撃は、テロが無差別に血を流すこと、命を奪うこと、苦痛を与えることを目的としていることをはっきりと示した。我々は互いにさらに連帯することによって、この種の汚いゲームに決して逃げ道を与えない」と述べた。

■犯行声明は?

スレイマン・ソイル内相は、声明の有無を問われ、次のように述べた。国民は以下のことを知る権利がある。ISもPKKもDHKP-Cもこの状況において外国のサービスからも我が国の諜報機関からもこの種の声明が出ている。あるものは名前を挙げており、あるものはどちらかというと大枠だ。つまり、「どこそこで事件が起きるだろう」といったような……。これに対し特に新年については対策が取られていた。最も厳重な警戒が取られていたのもイスタンブルだ。これに対する声明はすべて取り上げられている。イスタンブル警察所長も事件当時直前にその地域にいた。この種の声明は常に出されている。我々は事件現場に向かった。虐殺が起こっていた。非人道的な蛮行だ……。

(中略)

■警察は海からもナイトクラブ周辺を包囲

ベシクタシュ、オルタキョイのナイトクラブに行われた襲撃の後、警察はナイトクラブを陸からも海からも包囲した。一方、ナイトクラブにいた人々の一部が海に飛び込み、海上警察が市民を救助したという。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:41870 )