宗務長官、レイナ襲撃事件非難「これは大量殺人」
2017年01月01日付 Cumhuriyet 紙


イスタンブルのオルタキョイ地区にあるレイナで発生したテロ攻撃の後、会見を行った宗務庁のメフメト・ギョルメズ長官は、「新年が明けて間もない時刻に無防備な人々に仕掛けられた残忍な武力行為は全トルコ国民を深く傷つけた。残虐な行為だ」と述べた。2日前、同じギョルメズ長官率いる宗務庁は、新年の祝賀は「イスラム法上ふさわしくない」と発表したばかりだった。

メフメト・ギョルメズ宗務長官がオルタキョイ地区で発生したテロ攻撃を受け行った発表では、「テロリストの標的は場所ではない。人間であり国家であり国民であり、そして人道が標的にされている。どこから、誰から誰へ発生するものであってもテロは決して容認できるものではない」と述べた。

ギョルメズ長官は文書発表にて「新年が明けて間もない時刻に無防備な人々に仕掛けられた残忍な武力行為は全トルコ国民を深く傷つけた。残虐な行為であり、恐怖、虐殺、大量殺人だ」と述べた。

「この人道にもとる虐殺がバザールや宗教施設で起ころうが、遊興施設で起ころうがそこにいかなる差異もない」と話したギョルメズ長官は「テロリストの標的は場所ではない。人間であり国家であり国民であり、そして人道が標的にされている。どこから、誰から誰へ発生するものであってもテロは決して容認できるものではない。昨夜発生したテロがほかの事件と異なる唯一の点は、社会を挑発することで生活スタイルによって社会を分断し、対立構造にもちこむことだ。いかなるテロにも国民を挙げて団結する日が来ている。

ムスリムの良心では絶対に許すことのできないこの殺戮行為を行った者を厳しく非難するとともに、命を落とした市民全員にアッラーのご慈悲を、負傷者には早期の回復を祈る。そして国民の皆さんにお悔みを申し上げる」と述べた。

■2日間のうちに2度の異なる発表

メフメト・ギョルメズ長官率いる宗務庁は、2日前の金曜日付の宗教判断(フェトヴァ)で、新年の祝賀は「イスラム法上ふさわしくない」と発表したばかりだった。

宗務庁が整えた金曜フェトヴァには、「(新年の祝賀は)自分自身や築き上げた目標を忘れ、イスラムの価値観と調和せず人生に寄与するものもない。そうしたイスラム法に見合わない行いや態度を示すことはムスリムとしてふさわしくない」という表現がみられた。

フェトヴァでは、イスラムを信仰する人々には年の瀬を機に預言者ムハンマドの預言にある問いを自らに問うてほしいとする次のような表現が用いられた。

「忘れてはならない。人生において過ぎ去った一年の終わりに自分自身や築き上げた目標を忘れ、イスラムの価値観と調和せず人生に寄与するものもない。そうしたイスラム法に見合わない行いや態度を示すことはムスリムとしてふさわしくないということを。

新しい一年の始まりを、よその文化、よその世界に影響された祝賀騒ぎで無駄にするのはなんと悩ましいことか。善行と不道徳、慈善と悪業を清算するべき時間に、努力せず豊かになりたいと願い、ギャンブルや宝くじといった賭博遊びで台無しにするのはなんと嘆かわしいことか。

我々の残りの人生がこれまで過ごした人生よりも有益で、実り多く暮らせることを、偉大なる神がお定めくださいますように。そして、自分で責任をとれない人生をおくってしまうことから皆をお守りくださいますように。」

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:41872 )