逮捕のデミルタシュHDP党首、「PKKのシンパではない」
2017年01月06日付 Hurriyet 紙


HDP(国民の民主主義党)のセラハッティン・デミルタシュ共同党首は、拘置されているエディルネEタイプ刑務所において、ディヤルバクル県共和国首席検事局によって自身に対して行われている「大統領に対する侮辱罪」に関する取り調べの枠内で、SEGBİS(音声映像情報システム)を用いて供述した。デミルタシュ氏は、その演説に侮蔑的な要素はなく、平和的なものだったとして、「私がどうしてPKK(クルディスタン労働者党)の指導者、メンバー、スポークスマン、あるいはシンパであろうか」と述べた。

HDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首は、2015年9月9日にディヤルバクルで行った演説において「流血の事態に対する政治的責任はHDPにあるのではない。政治的な決定を下した大統領と首相の2人にあるのだ」と述べたことで「大統領に対する侮辱」の罪に問われているが、その取り調べに対して答えた。デミルタシュ氏は昨日、取り調べを行っている検察に対してSEGBİSを用いて、演説には侮蔑的な文は一切なく、一政党の共同党首として他の政党に対する批判とメッセージを述べたものだと主張した。

■「民族紛争を起こそうとしている」

デミルタシュ共同党首は演説を行った時期、400を超える党の支部と中央本部が、自らのことを「トルコ民族主義者」と述べた一部の者によって放火され、破壊されたと述べた上で、「我々の政党と関わりがなくても、ただクルド人であるだけで多くの人々の家、職場、日雇い労働者が働き寝泊まりしている場所が放火された。そのため、演説の文章からわかるように、クルド人と名乗る者やクルド人に似通っている者は誰であろうが攻撃して民族紛争を起こそうとしているということを述べた」と供述した。大統領と首相のHDPを標的としているとの言動が検察によって立証されることをデミルタシュ氏は望んでおり、「私が批判したのは、HDPを標的にしているという大統領と首相の言動だ。私の言動が全て調査されれば、その全てが言論と思想の自由の枠内にあることは疑いの余地もなく、全てが平和の呼びかけを含んでいるということが明瞭に理解される。『解決プロセスは終わり、この後には解決はない』と述べた政治家に対する調査を要求する。これが調査されることで、解決プロセスの終了と暴力的な状況の原因となる政治家について明らかになるであろう」と述べた。

デミルタシュ氏は、その時期にいくつかの報道機関がPKKの行ったテロ攻撃について直接的に彼にあるとしたことを述べた上で、「私がどうしてPKKの指導者、メンバー、スポークスマン、あるいはシンパであろうか。私はHDPの共同党首であり、全ての暴力と武力行使を批判し、そのような政策に反対する立場だ」と主張した。

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( 翻訳者:神谷亮平  )
( 記事ID:41916 )