イズミル裁判所へのテロ襲撃、内部に密通者がいた?
2017年01月07日付 Hurriyet 紙


イズミルで警官のフェトゥヒ・セキンさんと廷吏のムサ・ジャンさんが犠牲となった裁判所へのテロ攻撃について進められている捜査において、逮捕された18人の中に5人の裁判所職員も含まれていることがわかった。

現場で射殺された2人のPKK所属テロリストが実行し、警官のフェトゥヒ・セキンさんと廷吏のムサ・ジャンさんが殉職したイズミルでのテロ攻撃後、逮捕された18人の中に、5人の裁判所職員も含まれていることがわかった。

バイラクル市にあるイズミル裁判所に対して行われた先週木曜日の自爆車両によるテロの後、現場で起きた騒乱において警官のフェトゥヒ・セキンさんと廷吏のムサ・ジャンさんが犠牲となった。警官であったセキンさんの勇敢な行動とその他警備員らの介入により、2人のテロリストはこの危険な計画を実現させることなく死亡した。

今回のテロ攻撃に関して進められている捜査の中で、18人が逮捕された。この中には、テロ当日の夜に裁判所内の様々な部署で職務にあたっていた労働者組合イズミル支部のメンバーである5人も含まれていることがわかった。逮捕された労働組合の職員のイニシャルは、B.O.、N.S.、T.Ç.、E.D. 、N.A.であることが伝えられた。

■労働組合からの発表

労働組合イズミル支部では、逮捕された職員に関して会見が開かれた。これらの職員がテロ攻撃の嫌疑によって、あるいは別の犯罪の嫌疑によって逮捕され、対テロ闘争担当局に移送されたことを今まで知らされていなかったと話したムサ・セヴェル支部長は、さらに以下のように述べた。「私たちは労働組合として、あらゆる形の暴力を否定しています。暴力を非難しています。しかし、今、組合員と職員が逮捕されたことがわかりました。なぜ彼らが逮捕されたのかという事に関し、まだ何も情報は把握できていません。弁護士や家族との面会も許可されない状況です。このため、私たちの仲間がまるでテロ攻撃の被疑者であるかのような認識が社会で形成されつつあります。私たちは、組合員や職員らが巻き込まれた今回のテロ攻撃に関し、いかなる関与もないことを、そして無罪であることを信じています。」

イズミル裁判所に爆弾を積載した自動車によって攻撃したPKK所属のテロリストらは、カフラマンマラシュ県のエルビスタン郡出身であり、シリアからマルディン県へ、そしてそこから12月28日にイズミル県へ移動してきたことがわかった。このテロリストらは、ボルノヴァ市クズライ街区のヒュッリイェト通り沿いにある一室に滞在していたこと、この家の所有者であるA.K.氏が彼らに自動車2台を売却したことがわかった。イズミル裁判所前で起きた爆発テロで使用された車種ルノー・ブロードウェイ、ナンバー09HL613の車両は11000トルコリラで、そしてテロ攻撃後の逃走用に使用するため用意された同車種でナンバー45LV414の車両は12000トルコリラで売却されたことが判明した。A.K.氏が自身で売却したこの2台の自動車は、テロリストらへ差し出されたことがわかった。

■偽造身分証明書を押収

テロ攻撃の際にイズミル裁判所内に侵入しようとしたとされるテロリストの1人から、「アリ・アルトゥン」という名前で作られた偽造身分証明書が証拠品として押収された。カフラマンマラシュ県エルビスタン郡出身のテロリストの1人が、ディジレ大学の学生であり、2年前に分裂主義派のテロ組織であるPKKに加わっていたことが判明した。もう1人のテロリストに関してもその出自は判明しているが、現在その裏付け作業中であることが伝えられた。

■家の所有者は逃走

このテロリストらへ自動車を売却し、建設会社に勤務しているとされるA.K.氏に関して行われた家宅捜索では、爆弾製作に使用される材料等が押収されたことがわかった。A.K.氏は、先週1月1日にハッカーリ県エセンデレ国境門よりイラクへ出国していることが特定されている。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:41919 )