ゼイティンブルヌで8階立て住宅崩壊、死者2名
2017年01月14日付 Cumhuriyet紙


ゼイティンブルヌで8階建て、部屋数56室のビルが崩壊した。がれきの下に取り残された2人が死亡し、17人が負傷した。死亡者の内1人は子どもであることがわかった。未だがれきの下に取り残された人がいないか、現在も救助犬による捜索が続けられている。

ゼイティンブルヌで部屋数56室、8階建てのビルが崩壊した。崩壊した建物の下敷きになった2人が死亡し、17人が負傷した。死亡者の内1人は、5歳の子どもであったことがわかった。死亡した子どもの双子の兄弟も、病院で手当てを受けているという。ゼイティンブルヌのアリ・タシュクン・バラバン市長は、この建物について2年前に取り壊しの決定が出されていたことを明らかにした。このビルは倒壊の危険性により、1年前に全居住者が退去させられていたが、制御解体の作業は行われていなかった。

■ヴァスィプ・シャーヒン・イスタンブル県知事「2人が死亡、17人が負傷」

イスタンブル県知事は、以下のように発表した。「ゼイティンブルヌでの災害において、2人が死亡し、17人が負傷した。周辺にある21ヶ所の建物が倒壊した。今後、より詳細な調査が行われ、捜索活動も継続される予定だ。建物内にシリア人らが居住していたという情報は、現在のところ入ってきていない。技術的な検証において、建物内に人が生活していたと思われる遺留品の有無についても同様である。」

■倒壊したビルにより死亡した2人の指名が公表された。

メフメト・アクバシュさん(60歳)
メフメト・オズデネルくん(5歳)

■目撃者の証言

8階建てのビルが倒壊した瞬間を目撃したナスリ・クルチャルスランさんは、以下のように話した。「倒壊の瞬間を目撃しました。まず亀裂が入り始めました。そしてその後、タイルの破片が窓ガラスを割り始めました。砂ぼこり落ちてきたのが見え、急いで窓を閉めてテーブルの下に隠れました。亀裂の入る音が響き、5分程はひたすら目を閉じて身を潜めていました。外に出ることもできませんでした。しかし、5分後に外に出てみると、人々は走って避難し始めていました。道路を走る車の中には、けがをしている人もいました。亡くなった方も目にしました。道路に横たわっていました。彼を救急車に乗せ、見送りました。」

■市長の会見

ゼイティンブルヌのムラト・アイドゥン市長は、CNNトルコで倒壊したビルについて情報を公表した。アイドゥン市長は、「倒壊の危険性により1年前に全室退去させられていたビルに関し、なぜ今まで何も措置がされなかったのか」という質問に対し、「われわれの職務は、安全な場所へ避難させることだ」と回答した。アイドゥン市長は、さらに以下のように話した。

「この建物には56室の部屋があり、居住者はすでに避難していた。このビルは1993年に建てられ、1997年に居住用建物として認可された。このビルの状態については、われわれも注意し、調査も行った。約1年前の2015年12月24日に、われわれはこのビルに退去命令を出した。そもそもこの退去のプロセスも困難なものであった。退去の際には、非常に大きな不満が出た。しかし、神がその不満を受け止め、退去は完了した。さもなければ、より大きな不満が出てきたことだろう。つまり、退去の際にもわれわれは苦労をしたのだ。この建物は、取り壊し、新たに建設する必要性があった。部屋の所有者らの間で協議が折り合えなかったことにより、これまで取り壊されていなかった可能性がある。われわれの職務は、市民を安全な場所へ避難させることだ。居住者がいない状態で倒壊したことは、神のおかげだ。今日はイスタンブル広域市議会の日であり、会議中にこの事件について知らされた。みな、この事件で犠牲者が出ないことを祈っていた。」

■シリア人らが住んでいた?

アイドゥン市長は、「退去命令が出された建物にはシリア人らが住んでいたのでは?」という質問に対し、「現在のところ、そのような情報は入ってきていない」と答えた。また、アスラン氏による「危険が迫った際でも、部屋の所有者らの合意が必要なのか?合意がなければ、何かしらの措置をとることもできなかったのか?」という質問に対しても、以下のように回答した。「われわれは自治体として、正式に措置をとっており、強制力を伴う形でビルからの立ち退きを実施した。『われわれのビルは頑丈で、このビルに不満はない』と誰もが思っているだろう。実際のところ、このビル倒壊の件から教訓を得る必要があるが、それさえもみなさんは不満を感じていることだろう。私がこのビルについて語るには、おそらく1時間は話し続けなければならないだろう。地震が起きたわけでもなく倒壊したビル…このビルを教訓にすべきだ。1993年に認可を受けたビル。国の認定によればこのビルは頑丈であり、国によればこのビルは居住可能で、使用可能である。つまり、すべて完全であるという意味だ。われわれはこう言いたい。1999年以前は、97箇条の耐震規則があったが、この規則はその後変更された。新しい認可条件に照らせば、2000年以前に建築された建物の大部分に欠陥がある。これはイスタンブルに限ったことではない。全マルマラ、ひいてはトルコ全体にとっての問題だ。われわれは、ゼイティンブルヌで都市変革のために真剣に取り組んでいる。そのような中で起きた今回の事件を受けて、われわれはすべての市民の支援と、全ての政党や市民団体らが欠陥住宅の取り壊しと再建に向けて一同に会することを求める。私は16年間にわたって都市変革の取り組みを続けてきた人間の一人として、そこに立ちはだかる数々の困難をよく知っている。」

■「解体するための許可が下りなかったと話している」

立ち退きを命じられるまでこのビルに住んでいたというベイハン・アクタシュさんは、このビルの倒壊を予想しており、ビルには数々の亀裂が入っていたと話した。アクタシュさんは、「命の安全性を確信できなかったので。私たちは自ら退去しました」と話した。

また、アクタシュさんは、さらに以下のように話した。「自治体の人々は、ビルを訪れてはただ観察しているようで、私たちに何か伝えることもありませんでした。『取り壊される予定だけど、今ではない』とだけ言っていました。『許可が下りない』とも話していました。あのビルには10年間住んでいましたが、よく見ると老朽化が始まったなと感じました。」

■郡知事「2年前に取り壊しの決定をした」

ゼイティンブルヌのアリ・タシュクン・バラバン郡知事は、このビルに関して2年前に取り壊しの決定を出したと話した。バラバン郡知事は、なぜこのビルが現在まで取り壊されなかったのかという点について、「それは市長の知るところであり、私から言えることは何もない。ここにいるみなさんから教わることだろう」と発言した。

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(翻訳者:指宿美穂)
(記事ID:41962)