チャヴシュオール外相「アメリカをシリア問題3者協議に招く」
2017年01月15日付 Hurriyet紙

マーク・トナー米国務省報道官は1月23日にアスタナで開催予定の「シリア」会談に公式的な招聘を受けていないことを明らかにした。そして一日中飛び込んでくる矛盾する情報を受け、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相が最終決定を下した。「アスタナ協議に米国を招く。クルド人民防衛隊(YPG)は招かない」

トルコ外務省のメヴリュト・チャヴシュオール外相は、第9回大使会議の際に開かれ
たプレス会合後に記者らの質問に答えた。マーク・トナー米国務省報道官のYPG会見について尋ねられたチャヴシュオール外相は、「米国の現政権がYPGを通じてPKKを支援しているおかげで、YPGに供与した武器がPKKの手に渡っている。トルコ国内でのテロ攻撃、つまりカイセリやイスタンブルのベシクタシュスタジアム付近での襲撃、さらには昨年のアンカラでの襲撃、こうした事件の実行者はすべてYPGキャンプからやって来ている。YPGもPKKも違いはない。トルコにとって重要な同盟国がそれらを支援するというのは我々にとって承認できるものではない。アスタナ協議にYPGの姿はないだろう」と述べた。

チャヴシュオール外相は、今週アンカラで開催された第9回大使会議の感想を述べた。その記者会見にて「大使会議は成功に終わったと言える。我々は2023年を目標として国家的価値とグローバルな目標を掲げた。このなかでは経済関係を非常に重要しており、防衛産業をはじめ、ビザ免除やトルコ人事業家の活動を最良の形でフォローすること、トルコ観光の多様性を保護し、様々な市場を開放する。それ以外にも重要な諸問題を今週は論じてきた」と語った。

■「テロ組織を招待するのならヌスラ戦線もISも招待しろ」

チャヴシュオール外相は会談後、記者らの質問に応じた。「マーク・トナー米国務省報道官が記者会見において、PYDが現地の代表であり、シリア和平会談を開くならシリア国内の全てのグループを同席させる必要があると明らかにした。この件で外相のお考えを聞きかせください」との質問に、次のように回答した。
「その場合、米国はISも招待されるとよい。そもそも我々が米国を招待する件については、同じ考えをもっていることをご存じでしょう。ロシアとも会談した。米国をアスタナに招聘しようと。我々は米国の役割を否定することはしないし、米国の貢献を否定する訳でもない。しかし米国、特に新政権に我々が求めるのはこういうことだ。つまり、そのようにもなるだろうが、それにはテロ組織との協調に終止符を打つ必要がある。もしもテロ組織を一つ会談のテーブルに招くのならヌスラ戦線もISも招待するべきだ。(米国現政権は)我々が何度も説得したにも関わらず、しかも退陣間際になってなおこの問題で重大な過ちを犯している。ああいった態度や誤った政治はトルコ社会を非常に深く傷つける。深い傷を治すには時間がかかる。土壇場でどれほどダメージを与えようが改めるのに遅すぎることはないとばかりに振る舞うなら、申し訳ないがトルコは新政権との関係を強化したい。我々は2国がお互いに守り合う同盟国のように振る舞いたいと思っている。しかしながら米国現政権がYPGを介してPKKを支援しているということは、YPGに供与した武器はPKKの手に渡っているということだ。トルコ国内でのテロ攻撃、つまりカイセリやイスタンブルのベシクタシュスタジアム付近での襲撃、さらには昨年のアンカラでの襲撃、こうした事件の実行者はすべてYPGキャンプからやって来ている。YPGもPKKも違いはない。トルコにとって重要な同盟国がそれらを支援するというのは我々にとって承認できるものではない。アスタナ協議にYPGの姿はないだろう。何を交渉するというのだ。シリア領土のうちこれだけ欲しい、原油その他の資源が出る場所はうちにくれ、その収益はあんたにやる、とでも話し合うのか?」と述べた

■「専門家レベルの議論を続ければアスタナ・プロセスに入る」

チャヴシュオール外相は、「米国を誰が招聘するのか?同盟国としてトルコが招聘するのか?」という質問に対しては次のように回答した。
「トルコはロシアとともにプロセスを築き始めた。そこから導かれた結果としてアレッポからの人々の救出、停戦を国全体に拡大し、政治的プロセスへの方向づけがなされた。極めて多くの暴力が存在する。しかもこうした暴力の80~90%はアサド体制と体制周辺のグループによって行われたことを目にしている。それでもプロセスは継続する。アスタナ・プロセスに入る今、ここに誰が参加するのか?現状、国連と米国の参加は合意されている。招聘ももちろん共に行うつもりだ。それに、ご存じだろうがトルコ側の専門家はモスクワにいた。今回はイランも参加する。これらの国々すべてがほかの国を加えるか否か評価している。異なる見解がある。我々は原則的には貢献を約束してくれるグループや国の参加には賛成だ。アサド体制側からの交渉人の参加も気にしない。専門家レベルでの議論を続けていけばアスタナ・プロセスに入ることができるだろう。」

■「トルコと北キプロスの見解は完全に一致」

「ジュネーブで重要な会談がありました。そこで議論された話題について教えていただけますか?外相として期待はありますか?メディアで報じられた例の地図で各国が要求している場所は事実ですか?トルコはこの問題をどのように考えますか?」という質問にはチャヴシュオール外相は次のように回答した。
「我々はトルコとして、キプロス問題解決に常に何と発言してきたかを知る建設的な国家となった。特に2014年2月11日の共同会見以降継続するプロセスにおいてトルコは誰よりも先んじてきた。政策も指針も周知のとおりで、キプロス島で交渉を続けてきたのだ。いくつかの問題では今も見解の相違が続いているが、それでも(シリア問題において)トルコと北キプロス議会の見解は完全に一致している。外交レベルでここまでテクニカルな取り組みは有用ではないといわれるが、トルコ側専門家はそうした取り組みを継続することに同意している。18日にスウェーデンで専門家らが一堂に会することになっている。その後、外務省として我々が具体的なゴールが見出せれば首相らを招聘する予定だ。地図の件は、以前明らかにしたスケジュールに沿って両国にお互いどのように領土を要求するか提示しており、両国側であのような地図は承認できないとする書簡がそれぞれの総書記に渡された。トルコ系キプロス市民トルコ共和国国民の感情は我々の感情である。」

■「テロ関連法案は変更しない」

チャヴシュオール外相は「ビザ免除に関する我々の最終提案は以前お話しした。近々EUに提出する。EU側からこの作業の具体的スケジュールを示してほしいと要求するつもりだ。テロ関連法案は変更しないとはっきり伝えた。」

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(翻訳者:原田星来)
(記事ID:41968)