故郷はここだけ—急激に変わりゆくエスファハーン・ジョルファ地区のアルメニア人街(1)
2016年12月22日付 Iran紙


【イラン紙9面:モハンマド・マアスーミヤーン】「エスファハーンのアルメニア人たちは400年にわたり、自分たちの言語、文字、そして文化を完全な形で保存してきた、世界に住む唯一のアルメニア人だ」。

 これはトゥルスィヤンさんだけの意見ではない。多くの言語学者が、アルメニア人たちは自分たちの言語をすぐに忘れてしまうが、自分たちの文化についてはそうではないと指摘する。しかし、エスファハーンのアルメニア人は例外である。

 トゥルスィヤンさんは、十字架に磔になったキリストの絵に寄りかかり、音楽の音量を上げた。アルメニア人歌手が、よく通る声で歌っているところだ。

 エスファハーンジョルファ地区は、数百年が経った今も、魅力的で訪れる価値のある場所だ。しかし地元民らが言うように、多くのアルメニア人が外国に移住したことで、かつてとは様変わりしている。

 タデフ・ザフラビヤンさんは、トゥルスィヤンさんの経営するショップで働いている。ヴァンク教会の入り口の所にあるこのショップには、十字架やキリスト教のシンボル、エスファハーンの手工芸品でいっぱいだ。タデフさんは27歳で、イランのことが大好きだ。そのためインタビューでは、友達がみんな外国に行ってしまって、独りぽっちになっても、イランを離れるつもりはないと話す。

イランを出てしまいたいと思ったことはあったよ。ビザも用意したんだ。でも最後の瞬間に後悔したんだ。イランを出るなんて、僕にはつらいことさ。でも僕の多くの友達にとっては、出ていくのは気楽なことだったんだろうね。今じゃ、地区で知っている人は誰もいないよ。子どもの頃からの遊び友達は、ほとんど出て行ってしまったからね。

つづく


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(翻訳者:8411011)
(記事ID:41989)