トルコ兵焼殺のISメンバーに「トルコ人」―兄弟ら、逮捕
2017年01月20日付 Cumhuriyet紙


ISが2人のトルコ兵を焼殺したとされる非常に衝撃的な映像が話題をさらった。捜査の結果、犯人のISメンバーがトルコ人であることが明らかになった。

テロ組織ISは、プロパガンダを目的に誘拐していたトルコ兵のセフェル・タシュさんと、ISの組織に入り込み諜報活動を行っていたと言われるフェトヒ・シャーヒンさんの映像を公開した。ソーシャルメディアでISがプロパガンダを目的として公開した映像では、ISメンバーの一人がトルコ語を話し、トルコへの脅迫を行っている。

■一斉捜査

ヒュッリイェト紙のフェヴズィ・クズルコユン氏の伝えたところよると、映像が流れた後、諜報機関は犯人とみられるISテロリストが誰なのか突き止めるため捜査を開始した。関係者らは映像を一コマ一コマ検証した。人質に取られた兵士たちを救出し、真相を解明すべく、トルコの諜報機関はシリアとエジプトで一斉捜査を実施した。捜査は休みなく行われているが、現在まで結果は得られていない。

■犯人の身元が明らかに

今回行われた捜査で、犯人がISに所属するトルコ人であることが明らかになった。トルコ兵たちを誘拐し、プロパガンダ用のビデオを公開した人物は、2015年から2016年ごろISに参加した、ディヤルバクルならびにサカルヤの出身者と、出身地非公開の計3名のISメンバーであることが分かった。またテロリストたちの氏名は、ハサン・A、ムヒッティン・B、そしてタリプ・Aであると発表された。身元が明らかになった3名のトルコ人は、シリアとイラクで活動するISのトルコ人構成員から成る「ヤシャル組」に所属し、ISの実行犯グループとして知られているという。

■キリスから誘拐

ISのトルコ人司令官で、「エブベキル」というコードネームを持つイルハミ・バルは、2015年9月1日、仲間のテロリストらとともに、キリス国境で警備を行っていた兵士たちと衝突した。この時、兵士が一人殉職し、また歩兵のセフェル・タシュさんが誘拐された。タシュさんはISの中心拠点であるラッカに連れていかれたとみられていた。映像に映るフェトヒ・シャーヒンさんは、3年前に兵役を終えた後にISに参加したと言われている。シャーヒンさんについては、IS内に入り込んだ諜報員だという説もある。

■一コマずつ背景を調査

ISが公表した映像は一コマずつ解析され、映像に入りこんだ背景や地形が調べられた。調査の結果、このビデオがモスルとジズレの間にある、テロ組織IS支配下の一地域で撮影された可能性が高いことが分かった。

■テロリストたちの兄弟、アダナで逮捕される

一方アダナ警察総局テロ対策担当局の局員らは、プロパガンダ映像を流出させて脅迫したとみられるハサン・アイドゥンの兄弟らと、5人のシリア国籍者を含む計31人を逮捕した。容疑者たちはおよそ21日間、警察で取り調べを受けた。

警察は21日間に渡り、ハサン・アイドゥンの兄弟らに特別な取り調べを行った。兄弟たちは取り調べに対し、ハサン・アイドゥンが何年も前にISに加わり家を出ていったこと、インターネットで公表されたプロパガンダ映像に映っている人物がハサン・アイドゥン本人であること、しかし彼ら自身はISと関係がないことを述べた。兄弟たちは、ハサン・アイドゥンがISに参加してから今日まで、本人とは会っていないと話していることが分かった。容疑者たちは取調べ後、「テロ組織ISのメンバーである」容疑から裁判所に送還された。レジェプ・アイドゥン(20)は送還される際、「僕は兄弟のせいで逮捕された。僕には何も罪はない。僕は兄弟のせいで逮捕された」と述べた。

裁判所に送られた31人のISメンバーのうち8名が逮捕された一方、3名は自宅監禁となった。また15名は司法監督の条件のもと釈放され、シリア国籍者5名については移民局に送られた。

逮捕された人々の中にはハサン・アイドゥンの弟であるレジェプ・アイドゥンとレムズィ・アイドゥンも含まれる。ダヴト・アイドゥンは司法監督の条件のもと釈放された。

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(翻訳者:木全朋恵)
(記事ID:42009)