有名アパレル社長、ショッピングモールに苦言
2017年01月21日付 Hurriyet 紙


ショッピングモール・インデックスによるとトルコ全国に377軒のショッピングモールがある。ショッピングモールがないのはたった20の都市しかない。男性アパレル会社キーウルの総取締役であるアブドゥッラー・キーウルは「テロを解決した場合、私たちは外国のショッピングモール投資家と協力してこの仕事を解決するでしょう。そうなれば私たちはより素早く事業を拡大できるでしょう。然しながら今日のように2017年にこの事業が拡大することは考えないでください。全ての人が限界があることを理解するでしょう」と言った。

ショッピングモール及び投資家協会会長フルシ・ベルギュは、発生しているあらゆる問題にもかかわらず、ショッピングモールにおける総売上は2016年の末時点で1000億リラに達するだろうと明らかにし「2017年には総売上は1100億リラに増加し、2023年には2000億リラに増加させることを目標としております」と言った

ショッピングモール及び投資家協会と共にAkademetre調査会社が共同して作成し、7年の比較データを盛り込んだ「ショッピングモール・インデックス」は、フルシ・ ベルギュ会長が主催し、Akademetre調査会社の取締役代表であるヒラル・イブラヒム・ゼイティン、キーウル社取締役代表アブドゥッラー・キーウル、コトン社取締役代表ユルマズ・ユルマズが出席した会合で明らかにされた。ベルギュ会長は会合で行ったスピーチで、本日ショッピングモール及び投資家協会では124のショピングモールが会員となっており、ここで53億5000万ドルの投資、45万人の雇用が生み出されていると述べた。トルコでは20の都市でのみショッピングモールが存在していないこと、このためまだ伸び代が残されているとしたベルギュ会長は、トルコでは377のショッピングモールがあり、これらの30%が外国からの投資によって建設されたという情報を示した。

データの上で国際投資家協会はここ10年でトルコへ1500億ドルの外国からの投資が行われているとし、このうち140億ドルはショッピングモールの建設へ投資されたと述べた。またベルギュ会長は、ヨーロッパでは1000人あたり206㎡の賃貸用地がある一方で、トルコではだいたい141㎡の賃貸用地があると述べた。

同会長は、ショッピングモールには1億1100万㎡の賃貸用地があるとし、発生しているあらゆる問題にもかかわらず、ショッピングモールにおける総売上は2016年の末時点で1000億リラに上ろうと強調した。また、2017年の予想に関して以下のように述べた。「総売上は1100億リラに増加し、2023年には2000億リラに増加させることを目標としております。ショッピングモールの数は2017年に385−390ほどに、2023年には475になると見られています。1110万㎡になる貸付可能の土地が2023年には1500万㎡になり、訪問者の数も21億人から28億人になると考えております。」

■銀行と会合を開いております

フルシ・ベルギュ会長は、ショッピングモールが実勢為替レートで賃貸されるかどうかという議論に関して、変動が激しい時期に、一堂に会し調整に努めたと述べた。「もしもトルコで外国通貨でなくトルコリラで賃貸ができれば」と言ったベルギュ会長は、「残念なことに手元のカードが限られているため、この問題を共に解決していく必要がある」と述べた。また、約一ヶ月ほど前にショッピングモールの投資者として非公開会合をおこなったこと、そこでレートをできるもののレートの固定、トルコリラに戻せるものをトルコリラに戻すこと、割引ができるものは割引をすることを求めたと述べた。「この問題は様々な銀行とも話をしております。どのようなヘッジをすることができるか、コストをどのように下げられるかと言ったようなことを…」と述べるベルギュ会長は、これら全てが話し合われたこと、パニックにとらわれないようにするべきであり、この問題は相互に腰を据えて取り組まれるべきであると信じていると強調した。

■投資の回帰プロセスは伸びた

ショッピングモール及び投資家協会会長のベルギュ会長は、ここ10年の間は毎年20〜25のショッピングモールが新しく建設されていることに注目し、「これからはこの数は年に8〜9に落ちます。いくつかの地域ではかなりたくさんのショッピングモールがあります。これらははっきりと口にされてはいないが、悪循環である。ショッピングモールを隣接させてオープンすることは間違っていますが、それらが小売業者から要請を受け、100%テナン トが埋まってオープンされるのも不思議な話です」と言った。

■2016年にショピングモールへ21億2000万人の来訪

会合ではAkademetre調査会社取締役のゼイティン代表は、ショッピングモール・インデックスに関するデータを公表した。インデックスによると、2010年にショッピングモールの総賃貸用地は620万㎡であったのだが、2016年では1110億㎡になり、この増加率は7年のうちに79%となった。来訪者数を見てみても、ショッピングモールに2010年には11億6000万人が来訪し、2016年には21億2000万人が来訪した。来訪者数の変化も7年で82%の増加を示した。毎年最終四半期においてインデックスの点数がその年の最高値となることが示された。平方メートルあたりへの来訪者数は、2010年1月で100ポイントと定められた。毎年最後の四半期にインデックスのポイントが年最高に達しているみられた。2016年の最終四半期では平方メートルあたりへの来訪者数は、2010年1月のものと比較すると5%の増加を示し、インデックスのポイントが105点台に上がった。

イスタンブルの来訪者インデックスの点数は、2010年〜2016年の間に全ての年にアナトリア来訪者インデックスの点数より下になることがみられた。アナトリア来訪者インデックスは、2015年第3四半期に126ポイントをマークし、7年のうちでもっとも高いポイントを出した。

■イスタンブルで減少、アナトリアで上昇

ショッピングモール・インデックスによると、イスタンブルは、来訪者インデックスにおいてもっとも高い点数を出したのが2011年の第4四半期であったと示された。その数字は99ポイントであった。7年のうちアナトリア来訪者数インデックスにおいて18ポイントの上昇が見られる一方、イスタンブル来訪者数インデックスでは4ポイントの後退が見られた。トルコ全体で年間総売上インデックスでは、2010年1月−2016年12月の間に106ポイントの増加が見られた。年間平均を念頭に置くと、上記期間の総売上インデックスの中で定期的な上昇は見られなかった。毎年最終四半期でトルコ年間総売上インデックスの最高値へ達した。イスタンブル年間総総売上インデックスは、年初に増加を示し2016年の最終四半期には205ポイントに上昇した。増加率は既述の7年間では105%の増加が見られた。増加が最も低いのが2016年である一方、もっとも高い値を示した年は24ポイントで2011年であった。アナトリア年間総総売上インデックスは、2010−2016年では108ポイントの増加が見られた。毎年の最初の四半期にインデックスは低下し、その後徐々に上昇を示し、前年のインデックスのポイント数より高い点数を叩き出した。インデックスの最高値を見せたのは、209ポイントを獲得した2015年であった。

2010年〜2016年の間の年間総売上インデックスは全カテゴリで上昇を見せた。もっとも上昇したのは104ポイントの靴、カバンのカテゴリであった。2016年のもっとも低い総売上インデックスは、ハイパーマーケット、スーパーマーケット、デリカテッセンのカテゴリであった。テクノロジ・マーケット、家電、ハイパーマーケット、スーパーマーケット、デリカテッセンのカテゴリは年ベースの減少が見られるが、他のカテゴリでは年ベースで全て概ね上昇の傾向を見せた。

■ポテンシャルは高い

コトン社取締役代表のユルマズ代表も、現在、293はトルコ、193が外国と計486の店舗があり、国外総売上が本年は30億ドルに達すると述べた。コトン社としては、2023年に5〜7億ドルの輸出を目標としているとし、今日1万人の雇用数を、2023年には3万人へ増やすと目論んでいるとした。

ユルマズ代表は、これらがトルコにおけるポテンシャルを示しているが、他方でトルコで仕事をするのが容易ではないと述べ た。「ショッピングモールの資金繰りが外貨によっているため、ドルやユーロで融資を得ているため、これらはトルコリラへの回帰を困難にしている」とし、言葉をこのように続けた。

「しかしながら、何もないよりましであります。これらの費用は全て外貨というわけではありません。 20%はトルコリラなので、店舗の20%はトルコリラで賃貸されるとよい。借入金の支払いがすんだショッピングモールは、トルコリラへ回帰する ことができます。政府はこの問題で融資の方法を見つけ、当業界がこの問題を減らすように働きかけられます。私たちはこれらを問題ない時に話しており、この問題に関して取り組んでおりません。雲行きが少々怪しくなってきましたが、今度は何が起きるでしょうか?現在賃貸を外貨でですが、ショッピングモールは今現在の為替レートで賃貸料を徴収できるでしょうか?ここ最近の困難はそのうち超えられるでしょうし、トルコのポテンシャルは高いですし、暗くならないようにしましょう。私たちは暗くはなっていません。今年は40%の成長を目標としています。今年は海外で39−40、国内で30の店舗をオープンします。今年は初めて海外でトルコより多くの店舗を開店することを目標としています。」

■キーウル「顧客の一部は現在逮捕されています」

男性アパレルメーカーであるキーウルの取締役代表アブドゥッラー・キーウルは、ショッピングモール・インデックスが明らかにされた会合で話をした。会社として、67の県で営業しているとしたキーウル代表は、「ショッピングモールがなければキーウルもここまで来れなかったでしょう。例えばシヴァスで3キロの長さを持つ大通りがありますが、この大通りでは2万5000リラに近い賃料が求められます。このため店舗を開きませんでした。シヴァスにショッピングモールができたらより安い賃料で店舗を設けました。」

キーウル代表は、今年の4%の成長は自分としては良い結果になるだろうと述べた。男性アパレルに従事し、多くの運のない仕事を行ってきたとし、「男性はトルコの家庭の中でもっともかわいそうな人であります。男性服は難しいです。今年の男性服のデータはさらに後退していっています。軍の中で失職したもの、警察の中で失職した者がおります。フェトゥッラー・ギュレンの関係者であると言われております。男性は皆刑務 所へ送られております。最近、各店舗とともに会合を行いました。その時言いましたが、『多くの良い客がいて、電話をかけることができるでしょう』彼らも私に 『アブドゥッラーさん、私たちが電話をかけた人たちの多くは経済状況がとてもいいです』と言った。通りのシミット売りも首相も私の顧客です。私たちはそのような業種なのです。かなりの人々に電話がかかりません。彼らはどこに行ってしまったのか?この人たちの一部は刑務所にいるのです」と語った。

■「皆が限界を知るでしょう」

キーウル代表は既製服業者がもし年末に5%の純益を手にしているとすれば、その会社は成功といえようと述べた。自身の未来が劣悪で、問題に溢 れたものではないと見ているとするキーウル代表は「ショッピングモールのちゃんと経営されている所は外国人の所有、もしくは外国人によって経営されています。合意に行き着けない者たちは気に入らないのなら店舗を畳めと言います」と述べた。

キーウル代表はこのようにも言った「友好的で平和的に相互に善意を持ってこのことが解決できると信じております。我が国民には興味深い性質があります。すぐに忘れ、昔のように戻れます。テロを解決できれば、外国のショッピングモール投資家と協力してこの問題を解決するでしょう。そうなれば一層急速に業績を伸ばせましょうが、今日同様に2017年にこの事業が拡大することは考えないでください。全ての人が限界があることを理解するでしょう」と述べた。

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( 翻訳者:岩田和馬 )
( 記事ID:42019 )