米の値上り尚も継続中
2016年12月25日付 Jam-e Jam 紙


 食品組合の組合員は次のように述べた。「農業従事者保護のために米の輸入が禁止されてから5か月が経ったが、この政策を続けるのならばイラン米と外国産米の価格上昇、そして密輸の増加という歓迎できない状況に直面することになるだろう。」

 記者クラブからの本紙報道によると、米の禁輸期間は農業従事者と国内生産の保護のために農業ジハード省によって設けられたが、今年は、法定期間が過ぎているので禁輸期間は終了しているはずである。しかし政府は、いまだ米輸入を自由化していない。この措置はそれほど遠くない未来において、価格変動の点で市場に致命的な打撃を与えることになるだろう。

 複数の専門家が以下のように確信している。「現状において米輸入自由化の延期は、国産米と外国産米の価格上昇、祝日の夜に米が不足すること、そして密輸の増加という問題を同時に抱えることになるだろう。農業ジハード省は、輸入の遅れによる悪い結果と物価高を人々の目にさらさないうちに、過去数年と同じように市場を安定化させるために、できる限り早く輸入自由化に関わる措置を行わなくてはならない。」

 これに基づき、米輸入業者組合書記のマスィーフ・ケシャーヴァルズ氏は、青年記者クラブ経済部門の産業・貿易・農業担当記者との会談において、外国産米の価格上昇に関する中央銀行の統計に言及し、次のように述べた。「現在、インド米は1キロ当たり4700[165円]から4900トマーン[172円]の相場で、パキスタン米は6000[211円]から6500トマーン[228円]の相場で都市圏の店舗で供給されている。」

 彼はインド米が80%、パキスタン米が20%の市場シェアを占めていることに言及し、次のように付け加えた。「中央銀行の統計は外国産米価格相場の平均をもとにして実施されており、これは専門家の仕事ではない。」

 ケシャーヴァルズ氏は禁止期間による外国産米の価格安定について報告し、次のように述べた。「農業従事者保護の目的で米輸入が禁止されてから5か月になるが、この政策を続ける場合、イラン米と外国産米の価格上昇、そして密輸の増加という歓迎できない状況に直面することになるだろう。」

 米輸入業者組合書記は、デイ月の初め[2016年12月21日]から米の輸入を自由化すべきだったのではという問いに答えて以下のように述べた。「今まで農業ジハード省は、デイ月の初めからの米の輸入禁止の解除を通告しておらず、これは最終的に米価格を高騰させ、消費者を圧迫することになる。」

【外国産米の価格が5%上昇】
 同様に食品組合の組合員の一人、ガーセムアリー・ハサニー氏も次のように述べている。「外国産米の価格は市場におけるドル相場の変動に連動しており、この理由で最近数か月の間に、市場において5%価格が上昇している。」

 ハサニー氏は、次のようにつけ加えた。「現在のイラン米の最高価格は[1キロ当たり]12500トマーン[440円]であり、外国産米は4200[148円]から4900トマーン[174円]である。」

 ハサニー氏は次のように説明した。「外国産米の輸入禁止の解除と新規入荷により、市場における価格の減少と安定化がもたらされる。」

品目

キロ単価

インド米長粒種

4950トマーン[174円]

インド米短粒種

3500トマーン[123円]

パキスタン香り米

5000トマーン[176円]

ウルグアイ輸入米

2600トマーン[92円]

タイ輸入米

4000トマーン[141円]



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( 翻訳者:YM )
( 記事ID:42040 )