イスタンブル市はエルドアンに従うか―海峡開発を批判
2017年01月28日付 Cumhuriyet 紙

エルドアン大統領の反応は「イスタンブル広域市議会はボスフォラス海峡開発推進案を取り下げるか?」という問いを想起させる。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、一昨日、都市計画委員会においてイスタンブルのボスフォラス海峡開発を進めることに強い口調で発言を行った。一部の建築請負業者が海峡を機能不全にし、無慈悲に不正を行っていると強調。エルドアン大統領が特に反対をみせたのは、イスタンブル広域市議会(IBB)の決議である。最終的にボスフォラス海峡開発促進案は厳しい議論の末、公正発展党(AKP)所属議員の賛成を受けて賛成多数で議会を通過した。

■ボスフォラス海峡を抹殺する決議

2015年5月、IBB議会でイスタンブルのボスフォラス海峡の大規模開発をもたらす2法案が賛成多数で可決した。法案の一つは、ボスフォラス海峡沿岸や海浜地区のホテルに対する開発増加を認めるもので、もう一方はイスタンブルの最重要地区にある私立校、私立病院、ホテル、財団において、これまでに例のない地下階開発を推進するものである。この2つの決議は、その後数ヶ月にわたり議会で徐々に地区計画に変えられた。しかし、法案に関する審議では共和人民党(CHP)所属議員が議決に強硬に反対し、「イスタンブルを完全に売り渡している。イスタンブルでも開発が増加するだけでなく、これまで例外とされてきた地下階にも法を適用しようとするものだ」と述べた。法案はCHPにより司法に持ち込まれ、裁判が続いている。

■先月、最終決定

先月、IBB議会にてイスタンブルの最重要観光地区であるドルマバフチェからオルタキョイの間に位置するホテル、私立学校、病院などの施設の地下階を、会議から観劇まで、手術から礼拝までと、多岐にわたる用途に使用可能とする旨の法案が提出された。この法案は賛成多数で可決されたが、この決議は「秘密裏の開発容認」との見方もされている。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:42073 )