アレヴィー諸団体、「宗教」授業新カリキュラムに注文
2017年01月31日付 Cumhuriyet紙


アレヴィー派の宗教指導者たちは、宗教科目のカリキュラム草案について、イスラームのあらゆる解釈を平等に扱うよう要求した。

ジェム財団は、近日中に国民教育省が発表する「宗教文化と道徳」科目の新カリキュラムについて記者会見を行った。会見では、これまでのカリキュラムはアレヴィー派に対する差別的・排他的な表現を含んでいたとして、アレヴィー派の信仰や祈りについてもスンニーのそれと同様にカリキュラムへ盛り込まれるべきだとさ れた。

 ジェム財団のエルドアン・ドネル会長は会見で、アレヴィー派の信仰をめぐる問題を扱った3つの訴訟が欧州人権裁判所において始まったとした。トルコにおける制度が、欧州人権裁判所の教育に関する権利に反しているとするドアン会長は、以下のように続けた。

■欧州人権裁判所の判決

 「欧州人権裁判所は、原告側の主張を考慮し、当該科目が多元主義に基づいて教えられ、選択科目とすべきよう判決を下した。国民教育省は先日、新カリキュラムを作成していることを発表し、国民からの意見を求めた。我々ジェム財団も、教育要綱案と具体例に関する文書を準備した。本日、この文書を国民教育省へ送るつもりだ。欧州人権裁判所の判決によれば、国はアレヴィー派に対して差別を行っている。アレヴィー派の信仰が次世代にも伝えられるよう、国の予算が割り当てられるべきだ。ジェムエヴィに礼拝所としての地位が与えられるべきだ。」

 神学者のジェミル・クルチ氏も、4年生から12年生までの全学年において、どのようなテーマが教えられるべきか、どのように教えられるべきかに関する提案を国民教育省に送ると述べた。欧州人権裁判所の判決に言及するクルチ氏は、当該授業がトルコにおける信仰の豊かさを反映しておらず、スンニー派の信仰が中心的位置を占めていると述べた。加えて、従来のカリキュラムではアレヴィー派の信仰に関する情報が十分でなかったとするクルチ氏は、これらの情報における用語も問題をはらんでいると述べた。彼は、スンニー派にとって信仰は義務であり、アレヴィー派にとっては慣習である、という説明は容認できるものではないと述べた。

 ウラシュ・チャム弁護士は、欧州人権裁判所の判決が未だ無視され続けており、欧州評議会も判決を尊重するように求めていると述べ、欧州評議会におけるトルコのオブザーバーとしての権利が剥奪される可能性も示唆した。このプロセスが(トルコが)欧州評議会から追い出されることにもつながるとするチャム氏は、彼らの目的は憲法に明示されている世俗主義の原則が実行に移されることだと付け加えた。

■我々の要求も盛り込まれるべき

 アレヴィー派宗務会長エシュレフ・ドアン氏は、アレヴィー派の信仰に関する諸要求も新カリキュラムに盛り込まれるべきだとしたうえで、アレヴィー派の宗教指導者たちを育成する現代的組織が必要だと述べた。宗務庁に対しドアン氏は、「14万人の職員を抱える宗務庁は、金曜日の講話でスンニー派とアレヴィー派が共に手を取り合うようになるべきだと述べたことが今までに一度でもあっただろうか?」と呼びかけた。

■アレヴィー派によるカリキュラムの提案

・「ビスミッラー(アッラーの名において)」という言葉のほかに、ギュルベング(ジェム儀礼の際に指導者が唱える祈りの文言)の前に唱えられる「ビスミシャー(シャーの名において)」という言葉が教えられるべき。
・祈りの例として、アレヴィー派が毎朝、毎晩、食事の際に唱える祈りについても「アレヴィー派の祈り」として掲載されるべき。
・スンニー派とアレヴィー派の信仰は、それぞれ別々の単元ではなく同時に教えられるべき。
・ナマズ(礼拝)の説明の後にジェム儀礼についても説明されるべき。
・ラマザン断食とともに、ムハッレム断食についても説明されるべき。どちらも、それぞれの信仰集団にとって義務であることを明示するべき。

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(翻訳者:今城尚彦)
(記事ID:42101)