ダーイシュ(IS)がユーフラテス川ダム湖の水門を開放
2017年01月23日付 Hamshahri 紙
テロリストグループ・ダーイシュ(IS)がシリアのラッカ県、タブカにあるユーフラテス川の3つのダム湖の閘門を開放し、数千ヘクタールの土地を水没させた。
IRNA(国営イラン通信)から引用されたジャーメジャム・オンラインの報道によると、ユーフラテス川の複数のダムの閘門開放により、下流地域の河川水位は前代未聞の水準にまで上昇してしまっている。
ここ25年間で前例のないこの水位上昇は、一部の地域では10メートルの高さにも及んでいる。
テロリストグループ・ダーイシュ(IS)は、ユーフラテス川のダム湖の水門の開放に至った理由をアメリカ主導の連合軍(有志連合)による爆撃とダムの崩壊を恐れたためと発表している。
エナブ・バラディ[訳注:シリアの非営利メディア団体]の報道によると、音声・映像局長のモハンマド・ヘズル氏は今回におけるラッカ地域について次のように述べた。「この地域における水位の上昇は、ラッカ方向に向かってデリゾール市まで両岸にある数千ヘクタールの土地を水没させた。」
ヘズル氏は、次のように付け加えた。「有志連合軍は、度々、このダム周辺地域に爆撃を行っている。ダムの閘門開放は、ダムにかかる[貯水による]背圧を減らし、爆撃から生ずる震動の影響を防ぐための措置だったのだろう。」
彼は、次のようにも述べている。「この水位でハワーイジュ(ユーフラテス川の小島群)の多くが水の底となり、河川流域に備え付けられた数十機のポンプと数千ヘクタールの農地も水没した。」
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( 翻訳者:YM )
( 記事ID:42104 )