コンヤ検察、拘留の280空軍パイロット、180人釈放、100人逮捕
2017年02月04日付 Hurriyet 紙


共和国コンヤ検察がクーデター未遂後のフェトフッラー系テロ組織(FETÖ)の空軍の膝元を対象として始めた捜査活動で拘留された280名のパイロット中100名が逮捕された。自白者とFETÖの秘密裏の組織構造について供述を行った180名については保護観察を条件に釈放され任務に戻った。

クーデター未遂後、共和国コンヤ検察は、第三空軍本基地司令部で任務にあたるパイロットに対して行われたFETÖ捜査を始めた。イスタンブル、アンカラ、マラティヤ、アダナ、エスキシェヒル、バルケスィル、イズミルで行われた捜査活動でパイロット280名が拘束された。 FETÖとのつながりが明らかになったパイロットはコンヤ県警組織犯罪対策局で尋問が行われた。

■パイロット二人につきFETÖ派の先輩一人

100名のパイロットが拘束された中、180名の自白者は釈放された。 FETÖとのつながりを認め、クーデター未遂に能動的に関わらなかったと供述しているこれらのパイロットは、その後、裁判所の保護観察を条件に釈放された。180名は国外への出国禁止と、週に1日は在住地の警察署に出頭し署名するという条件を課された上で任務に戻った。

自白したパイロットは、供述の中で、FETÖ派は低所得世帯出身の有能な子弟を初等教育の段階から動向を追い、組織の施設に住まわせて、最終的に軍学校へ送り出していたと語った。パイロットらには初等教育のときから組織の「先輩」達が担当につき、大尉になるまで同じ人物の監督下で、この人物の指示に応じて活動していたと述べた。FETÖ派パイロット2名につき1名の先輩がついていたという。また大尉になったパイロットらは空軍イマームに対し責任を負うことになっていたことも明らかになった。

供述に基づいて行われた調査では、組織のパイロットを担当する先輩者120名が浮かび上がり、35名が拘束された。うち28名が勾留される中、7名は自白した。その一人であるY.S中尉の供述で次のような発言があった。

「軍人学校の試験はジェマートの家の先輩たちにいわれ受験した。学んでいた時期も仕事を始めてからも、FETÖ/PDY組織との関係やコネクションはあった。この時期、組織内で私の担当だった先輩は「密かに礼拝を行う際、断食をしない際、砂で体を清める際には」どう振る舞うべきかを教えた。

■組織の先輩へお金

仕事を始め給与をもらい始めてからは、給与のうち月額300~350リラ(約9000~10500円)を担当の先輩に渡していた。 犠牲祭の前にはFETÖの名前で「犠牲用の寄付」の名目で同じ先輩達に平均750~800リラ(約22500円~24000円)の支援を行ったし、FETÖ 系として知られるZaman紙には購読料として250リラ(約7500円)、Sızıntı誌には年間購読料50~60リラ(約1500円~1800円) を支払っていた。

7月15日クーデター蜂起の前後、FETÖメンバーとして働いた部署で、この企てに関してはいかなる任務も与えられなかった。この組織は、次世代やトルコ国民にこれ以上の被害を与える前に終わらせるべきだ。こうした理由から、組織解体のため、組織内部にいる人間が知りうることや、見たこと、経験したことを身近な関係者に打ち明けたかった。」

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:42112 )