シリア難民を一県に集めれば、トルコで四番目の県誕生
2017年02月06日付 Milliyet紙


アンタルヤで行われた「集団移住とトルコに住むシリア人」と題するシンポジウムの最後の報告で、「もしトルコいるシリア人を一つの県に集めたら、トルコで4番目に大きい県が出来るだろう」と述べられた。

警察学校は、アンタリヤで「国際集団移住とトルコに住むシリア人」というシンポジウムを開催した。最後の報告で、トルコにおけるシリア人の現実が、数字を用いて明らかにされた。シリア内戦によって始まった移住の波に対して、トルコ当局がどれほど準備不足であったかを認める内容もあり、移住と共に起こった社会的変化、経済的変化、人口統計上の変化と犯罪の変化を表す写真も収められている。
それでは報告書の中身を抜粋して見ていこう。

―90年代より多い
「シリアの人口は、2011年には2000万人ほどだった。内戦によってこの人口の1100万人がシリアを追われた。この人々のうち610万人がシリア隣国の五カ国に移住した。トルコで一時的な保護下に入ったシリア人の数は、2016年12月15日現在で280万1586人だ。このうち25万8571人は、仮設の避難所に避難している。」

―全員が同じ県にいたならば
「もしトルコの一時的な保護下に入っているシリア人が一つの県に集まったなら、トルコで4番目に大きな県になるだろう。トルコに移住したシリア人の割合は、共和国建国当初から2011年までに起こった人口増加を合算したほどの規模である。2016年以降、世界で6550万人の難民がいる。難民たちが一つの国を作ったら、世界で21番目に大きな国が現れるだろう。」

―キリスではさらに多い
「30万人以上のシリア人が避難している都市として、ハタイ、シャンルウルファ、ガーズィアンテプ、イスタンブルが挙げられる。一方、キリスのような都市は、30万人ものシリア人が避難しているわけではないが、県の人口よりも多くのシリア人が避難している。

―2025年に370万
「トルコでは、登録されているだけで300万近いシリア人と25万人ほどの他国からの移民が生活している。トルコで一時的な保護下にあるシリア人の数についての予測で4つの異なるシナリオがあり、それによると2025年にトルコにおける一時的な保護下のシリア人の数は240万人から370万人の間だろうと述べられた。」

■全員に教育を受けさせるなどでたらめだ

報告書の最も衝撃的な章は、シリア人の教育に関する章である。報告書は、戦争開始後にやってきた移民の半数は18歳未満であることに注意を引き、教育を受ける子供たちは社会により溶け込み、テロの標的から救うことができると指摘された。人口300万人ほどの一時的な保護下のシリア人のうち、90万人が学校に通っている年代で構成されていることに着目し、報告書では次のように指摘する。
「トルコにいる全てのシリア人に教育を施すなどと言うのは、でたらめなアプローチである。教育システムに加わらないシリア人も出てくるだろう。トルコは、シリア人の教育のために2016年までに30億ドルを費やした。こうした取り組みで、最新のデータによると、83万3039人のシリア人生徒が登録されている。全国81県で9945校の公立学校で、15万5千人のシリア人の子供たちが教育を受けている。難民キャンプ内の施設も含めて、特に21県で425の臨時教育センターがある。2016年11月以来、合計32万8642人のシリア人の子供たちが教育を受けている。現在、トルコにおいて、1万2630人のシリア人教師がボランティアで教えている。これらの教師もトルコの教育システムに適した教育訓練を受けている。職業訓練の枠組みでは、23万7509人のシリア人が教育を受けた。さらに、教育センターを通して13万7729人のシリア人がトルコ語の教育を受けた。」

■トルコ・アラブ大学

「学者たちはトルコに残りたいと思っても、制度が不完全なためトルコを去らなければならないと感じている。高等教育システムには、(シリア人だけでなく)アラブ世界から5千人の学者が登録しているが、このうちたったの317人しか雇用されていない状況である。国外から来た学者たちには、彼らの話す言語故に神学部での職しか与えられない。トルコにトルコ・ドイツ大学があるように、トルコ・アラブ大学が必要であることが明らかになった。」

■18万人のトルコ生まれのシリア人

報告書で、トルコ生まれのシリア人の現実についても明らかにしている。2016年2月、当時のリュフティ・エルバン福首相は、トルコで生まれたシリア人の赤ちゃんの数は15万人を超えたと述べた。昨年の11月に集計された報告書によると、この数字がその後の10か月で20%程増加したことが明らかになった。報告書によると、トルコでは今日までに17万7568人のシリア人の赤ちゃんが生まれ、保健機関によって延べ91万8694回の外来診察が行われた。

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(翻訳者:新井慧)
(記事ID:42118)