イスタンブル・ベオグラードの森、不法投棄廃棄物の山
2017年02月11日付 Hurriyet 紙


イスタンブルの肺と言われる「ベオグラードの森」が、不法に投棄された廃棄物や掘削物によって、ゴミ捨て場と化した。法的に認可された場所を使うためには、1 トンにつき4リラを支払わなければならないが、これから逃れようとするトラック運転手が、廃棄物を夜な夜なベオグラードの森やチフタラン村の周囲の森林地帯に捨てているのだ。

ベオグラードの森は建設廃棄物による問題を抱えている。一部のトラック運転手が、禁止されているにもかかわらず廃棄物や掘削物を森林地帯に捨てているのだ。イスタンブルでは、都市化の中で何千もの住宅が取り壊され新たに建設されたが、これによって発生した掘削物や廃棄物のために、イスタンブル環境保護・廃棄物評価産業貿易会社((İSTAÇ)所有の14の採掘場がある。何千ものトラックが運んできた掘削物や廃棄物が、そこに捨てられる。こういった場所のひとつが、エユップのチフタラン掘削物廃棄場だ。チフタランに捨てられる掘削物や廃棄物には、1トン当たり4リラの料金が徴収される。トラック運転手たちは、チフタラン掘削物廃棄場に行くためにベオグラードの森を通るケメルブルガズ‐チフタラン道を使う。一部のトラック運転手は、1トンにつき4リラの料金を支払わないために、建設廃材を夜遅くに森の中や道の真ん中に捨てている。

■夜中に捨てている

トラック運転手たちは、ベオグラードの森のみならず、チフタラン村の周辺の森林地帯にも掘削物や廃棄物を投棄している、と言う目撃者は次のように話す。

「毎日ここを何千回も掘削物を乗せたトラックが通ります。一部のトラック運転手は、料金を支払わないで済むように、道の端や森に掘削物や廃棄物を捨てています。道の真ん中に捨てていく者さえいます。トラック運転手たちは夜中の2時や3時に、車のライトを消して、掘削物や廃棄物を道の端や森の中に捨てているのです。その時間帯にはみんな寝ていますから捕まりません。村の住民として、私たちは不法投棄を行うトラック運転手が捕まるよう望んでいます」。

■抗議した

チフタラン村のハルン・ギュルハネル村長は次のように話す。「掘削物や廃棄物が道の端や森林地帯に投棄されていることに関して、私たちは警察署や軍警察に訴えました。『ダンプタイプ』と読んでいるトラックが、毎晩道の真ん中や森の中に廃棄物を捨てては逃げていきます。廃棄物を見つけたら私たちが 片づけています。しかし朝になって起きると、また廃棄物を見ることになるのです。一昨日は道を開けるために捨てられた廃棄物をショベルカーでどかしまし た。朝には同じ場所にまた捨ててありました。一晩で3,4台のトラックが捨てていきます」。

■捕まれば15万リラの罰金

廃棄場以外の場所に掘削物や廃棄物を投棄したことへの罰は重い。環境法2872号によれば、不法投棄を行った者には5万975リラの罰金が、法人には15万975リラの行政刑罰が下される。

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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:42144 )