マルマラ大など、研究者追放問題で抗議集会
2017年02月15日付 Hurriyet 紙


マルマラ大学前で研究者が大学から追放されたことに抗議していた約50人のグループに対し、もうひとつの別の学生グループが妨害した。ソーダ瓶が飛び交った騒動で警察は、抗議活動を妨害しようとしたグループの内6人を逮捕した。カジャエリ大学においても追放された研究者を支援しようとした学生に対し警察が妨害した。これらの騒動によって10人の学生が逮捕された。

抗議者グループは、「学術界は沈黙させられない。私たちは戻ってくる」と書かれたプラカードを掲げながらシュプレヒコールを叫びながら、マルマラ大学ギョズテペ・キャンパス前に集まった。このとき大学の敷地外から4人が、グループに向けてソーダ瓶を投げ逃走するのが目撃された。同時にキャンパス内で会見を行っていたグループに反対するもうひとつの別の学生グループが集結した。

■警察は盾を使った

警察は、研究者とかれらを支持する学生のグループの前を盾で封鎖した。緊迫した状況の中、抗議者はシュプレヒコールを叫び続けた。

■記者会見がおこなわれた

その後、グループを代表しマルマラ大学の研究スタッフのオズギュル・ムフテュオウルさんが会見をおこなった。この会見で、「マルマラ大学からは23人の研究者が追放されました。このことは、政府の代表者もまたこの決定を支持できなかった。政府の代表者の罪は、高等教育機構(YÖK)にこの件を任せ、高等教育機構はそれを学長たちに任せたことです。私たちはこの犯罪を全員が一致して犯したことを知っています。この違法状態を全員が一致して実現させたのです。大学では、学長がまるでスパイのように行動し人物を特定したことで、このような形でこうした結果となったのです」と語った。

■警察は二つのグループを対峙させず

警察は、会見を行ったグループに近づいた他の学生グループに対し、妨害をおこなわないように対処した。この間、大騒ぎとなった。キャンパス内にいたグループがシュプレヒコールを叫びながら会見に反対を示したのだ。

■6人が逮捕された

機動隊は大学敷地内に入り、そこでシュプレヒコールを叫んでいたグループを解散させた。高まった緊張により会見を妨害しようとしていたグループから6人が逮捕されたことが明らかとなった。両グループともにその後解散させられた。

■コジャエリ大学で10人逮捕

コジャエリ大学アヌトパルク・キャンパスで約50人の学生とその学生を支持する数人の教員が、法の支配において布告により解任された研究者を支援する目的で会見を行おうとした。学生が、「ノー、私たちは沈黙させられない。大学は屈服しない」と書かれたプラカードを見せながら、記者会見を行おうとする一方、多数の機動隊員が予防処置をとった。

警察官は許可されていない会見を行うことを認めようとせず、学生に解散を求めた。それに対し、学生と警察の間でいざこざが起きた。集団鎮圧用自動車(TOMA)による学生グループへの放水により解散させようとした。その後、10人の学生が逮捕された。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:42155 )