アル・バーブへIS爆弾襲撃、トルコ兵2名含む45人死亡
2017年02月24日付 Cumhuriyet 紙

アル・バーブ近郊のススヤン村で車に仕掛けられた爆弾による爆破テロが発生し、45人が死亡、100人近くが負傷した。16時、ススヤン村で2度目の攻撃が発生した。この爆発では8人が死亡した。一方トルコ国軍は、アル・バーブのタリフ交差点付近で、IS(イスラミック・ステート)系テロ組織が以前から仕掛けていた手製の爆弾が爆発し、トルコ兵2名が死亡、3名の兵士が負傷したと発表した。

シリアのアル・バーブ市で、帰宅のために居住証明書を発行してもらおうと市民が警察署の前に集まる中、爆弾が仕掛けられた自動車が爆発した。45人が死亡し、その中には自由シリア軍兵士も含まれていた。100人近くが負傷し、病院に搬送された。自由シリア軍の兵士を含む50人の負傷者は、キリス国立病院へと搬送された。集中治療室で負傷者の治療が始まったが、容体が重篤な者は救急車でガジアンテップへ搬送された。激しい爆発によって、何人かの遺体は黒焦げになってしまい、身元が特定できないほどだという。病院の責任者らは、死者の増加を恐れていると話した。

シリア人権監視組織も、今朝シリアのアル・バーブ近郊でISに抗戦するシリア反体制派に対して、爆弾を積んだ自動車による攻撃が発生し、少なくとも45人が死亡、100人以上が負傷したと発表した。

人権監視組織は、アル・バーブ北西にある反体制派の支配領域から7~8キロ離れたススヤンで、爆弾を積んだ自動車を用いて行われた攻撃は、自由シリア軍に所属する兵士と安全拠点を目標として実行されたと発表した。

攻撃で死亡した人の大半は一般市民だったとされている。

攻撃の実行犯はまだ特定されていないものの、ISによって実行されたとの疑いがかけられている。

攻撃が発生したススヤン村は、自由シリア軍とトルコ国軍が昨日制圧したアル・バーブから約7キロの距離にある。

■2度目の攻撃、死者8人

テロ組織ISから奪還されたシリアのアル・バーブら数キロの距離にあるススヤン村で朝、爆弾を積んだ自動車が爆発し、41人が死亡、100人近くが負傷したが、16時ごろにはさらに2度目の攻撃が発生した。敵対組織と一般市民が住むススヤン村付近の検問所で、爆弾を積んだ自動車による爆破テロが発生し、8人が死亡した。爆発で負傷した多数の人は、国境に運ばれた後、救急車でキリス国立病院に搬送された。

■アル・バーブでトルコ兵に対し地雷攻撃:死者2人、負傷者3人

一方、アル・バーブのタリフ交差点付近で、IS系テロ組織によって以前から道路に仕掛けられていた手製の爆弾が爆発し、トルコ兵2名が死亡し、3名が負傷した。

■トルコ国軍の発表

参謀司令本部の発表では、手製爆弾の爆発事件で負傷した兵士の容体が良好であるということが明らかにされ、以下のような内容が述べられていた。
「『ユーフラテスの盾作戦』の枠内で、2017年2月24日12時頃、アル・バーブのすぐ南にあるタリフ交差点付近で、IS系テロ組織によって以前から道路に仕掛けられていた手製爆弾が爆発し、手製爆弾/地雷の除去作業を行っていたトルコ軍の兵士2名が死亡、3名が負傷し、すぐに病院に搬送され治療を受けている。負傷者の命に別状はない。この攻撃は我々に深い痛みと悲しみを与えた。親愛なる犠牲者に神のご慈悲があることを願い、犠牲者の家族と近親者、トルコ軍の構成員と崇高たるトルコ民族に哀悼とお悔やみの意を表する。負傷者の一刻も早い回復を願っている」
『ユーフラテスの盾作戦』の枠内において、今日までの185日で死亡した兵士の数は71人に増えた。

■首相の発表:死者2人

ビナーリ・ユルドゥルム首相は「アル・バーブ近郊で我らの兵士に対する殺傷攻撃が起こった。兵士2名が死亡した。この街の至る所に爆弾があり、武器がある…これらに対して制圧行動が行われている。これに似た事件がないため、注意をもって処理がなされているが、時折制御できない状態に陥ることがある」という内容の発表を行った。

参謀司令本部の発表では、ISから奪還されたアル・バーブにおいて、さらに2つの地区がトルコ軍の支援を受けた自由シリア軍の支配下に入ったとされている。フィクリ・ウシュク国防大臣も、アル・バーブ近郊はほぼ全域が支配下に入ったと述べている。

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( 翻訳者:神谷亮平  )
( 記事ID:42198 )