「クーレバル」たちの死の対価(2)
2017年02月01日付 Iran紙


 がっしりした体型だが、顔に刻まれたシワは、彼がかなりの年齢であることを物語っている。ところが、彼がもっている身分証明書は、別の事実を伝えている。なんと、彼は30歳にすぎないのである。そして彼の職業は「クーレバル」である。

 彼の気持ちは自身の職業にマッチしているわけではない。いや、彼だけではない、他のすべてのクーレバルたちもこう考えているのだ、クーレバルたちは若いうちに歳を取り、老いさらばえていくということを。しかしクーレバルであること以外に収入源がないのであれば、何をしたらよいというのだろうか。

 バーバクは雪崩の下に埋もれたクーレバルたちの救出作業に参加した、クーレバルの一人だ。彼の二人の友人が、雪崩で命を落としている。

 彼は言う。

雪崩が起きた時、私たちはマリーヴァーンや周辺の村々の住民たちと一緒に現場に向かいました。クーレバルたちがそこで遭難していることを知っていたからです。残念なことに、ここにはちょっとした医療設備もないのです。何日か前のこと、医療設備がないがために、妊婦が危険な状態のまま子供を産むといったことが起きました。聞いたところでは、医療設備がないために、その子供は命を落としたとのことです。

もちろん、これは医療設備だけの問題ではありません。救助・救出のための装備もゼロなのです。ウソではありません、あの夜、私たち住民はシャベルとローダーをつかって、雪の中からクーレバルたちを探そうとしたのです。一部はプラスチック製のシャベルを、別の一部は鉄製のシャベルを使っていました。しょうがなかったのです。こうした道具で探すと、雪崩の下に埋もれた彼らを傷つけてしまう危険があるということは知っていました。しかし他に方法がなかったのです。

いずれにせよ、私たちは傷つけることなく、遺体を掘り起こすことができました。私たちが掘り起こしたクーレバルたちの遺体は、それはもう無傷だったので、まさか心臓が動いているのではないかと思って、彼らの胸に自分の手を乗せたほどでした。でも救急隊が言うには、彼らはすでに死んでいるとのことでした。死因は凍死と発表されています。

つづく


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(翻訳者:BN)
(記事ID:42216)