バルザーニー北イラク大統領、「独立クルディスタン」発言
2017年03月07日付 Cumhuriyet 紙


マスード・バルザーニー北イラク・クルディスタン大統領はイタリアのラ・スタムパ紙とのインタビューにおいて、中東の現在の状況が「チェコスロバキアとユーゴスラビアの分裂」になぞらえ、「東ヨーロッパの国民がいかに自分の国家を持ったかを鑑みれば、クルド人も自分の国を持つ権利がある」と述べた。

ラ・スタムパ紙のマウリジオ・モリナリ編集長がアルビルでおこなったインタビューで、同紙は一面で「バルザーニー大統領:すでにイラクは終わっている。われわれクルド人は自分の国を持つことになるだろう」との見出しを掲げた。

■「共存の方法を見つける必要がある」

モリナリ編集長がイラクで続いている武力紛争及びイスラム国との戦争に触れ「イラクは統一国家として存続するか、あるいは多数の国家に分裂するか」と質問したことに対し、バルザーニー大統領は以下のように答えた。

「イラクの統一を維持しようとする要望はあるが、現実にはイラクが実際のところ解決不可能な諸問題により分裂していることを示している。スンニ派とシーア派は1400年間、衝突してきており、その戦争の犠牲者はわれわれクルド人である。新たな共存の方法を見つける必要がある」。「それは、独立クルディスタンだ。」

バルザーニ大統領は、「イラク・クルディスタンが独立国家になるなら、それをイラン、トルコ、サウジアラビアの間の対立が顕著にみられる地域にどのような影響を与えるのか」との質問に以下のように答えた。

「クルディスタンの独立はこれらの地域に安定した空間を創り出す。われわれは十分に血と不正を見てきた。我々の社会は法治主義、民主主義のルールを尊重し、異なるアイデンティティが共存する複数政党制に基礎をおいている。中東での危機と武力紛争の削減に寄与することができる。これ(独立クルディスタン) は誰もの利益となる。」

■「間違った政策がシリアのクルド人の未来を危険にさらしている」

モリナリ編集長の「シリアのロジャバ地域は人民防衛隊(YPG)戦闘員が支配しています。あなた方の自治がかれらにとっての制度的モデルをつくり、シリア・クルディスタンへつなげることは可能でしょうか?」との質問に対し、バルザーニー大統領は「それが実現する可能性がありましたが、残念ながら機会を逸しました」と述べた。バルザーニー大統領はその理由を以下のように述べた。

「なぜならYPGは多くの国でテロ組織として認定されているPKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)の支援を受け入れたからです。YPGはバッシャール・アサド政権の支援も受け入れた。これらの選択がかれらを我々から遠ざけた。今なお、私は彼らの方針変更を願っているが、この間違った政策は、シリアの クルド人の未来を危険にさらしており、唯一PKKの利益となっているだけである」。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:42256 )