エジュザージュパシュ社ヘリコプター墜落、ロシア人ビジネスマン含む7名死亡
2017年03月11日付 Hurriyet紙


アタテュルク空港からビレジク県へ向かって飛び立ったエジザージュバシュ・グループのシコルスキー・ヘリコプターが、ベイリクドゥズのテレビ塔に衝突して墜落した。高速道路のD-100号線沿いに墜落したヘリコプターは炎に包まれ、パイロット2人と5人の乗客が死亡した。

クー航空会社によって運航され、尾翼に「TC-HEZ」とナンバーが記載されたシコルスキー社製S-76-C2型の双発ヘリコプターは、昨日11時16分にイスタンブルにあるアタテュルク空港の通常滑走路から離陸した。離陸から5分後の11時21分、このヘリは当時濃霧状態であったベイリクドゥズ周辺を飛行中に軌道から外れ、テレビ塔に衝突した。高速道路のD-100号線沿いに墜落したヘリの機体の一部は、トルコイベントセンター(TÜYAP)の展示センターやビュユクチェキメジェ墓地付近に散乱した。

墜落したヘリは炎に包まれ、立ち上る煙は遠く離れた場所からも観察できた。現場付近の道路を通行中であった一部の車両は、ヘリの機体の一部が落下する被害にあった。現場には、すぐに救急車と消防車が急行した。墜落したヘリの部品が広範囲に散乱したことにより、現場付近の高速道路は上りと下りの両車線で通行止めとなった。

■乗客はロシアのビジネスマン

エジザージュバシュ・ホールディングが行った会見では、エジザージュバシュ航空株式会社が所有するこのヘリには、エジザージュバシュ建築製品グループのロシア支局長であるサリム・オゼン氏とロシアで営業部長を務めるアレクサンドル・ヴァニン氏、そしてロシアから招かれたイゴール・コチェルギン氏、ルイドゥミナ・チュロヴァ氏及びエレナ・バドゥラガ氏、そしてパイロットのアラアッティン・ナジャル機長とアフメト・ブルトゥ機長が搭乗していたことがわかった。サリム・オゼン支局長と4人のロシア人らは、ビレジクで12時から行われる予定の会議へ出席するため、イスタンブルから飛び立ったと伝えられた。

交通海事通信省も今回の事故に関して会見を行い、以下のように述べた。「このヘリは11時20分にテレビ塔に衝突し、高速道路のE-5号線上に墜落した。離陸時の飛行条件は正常であり、ヘリの中には2名のパイロットと4名の外国籍の人物を含む5名の乗客、計7名が搭乗していたことがわかった。事故調査委員会の専門家らが、今回の事故について調査を行うため現地に派遣された。」

事故の一報が入ると、まずハサン・アクギュンビュユクチェキメジェ市長が事件現場に派遣された。その後、ヴァスィプ・シャヒンイスタンブル県知事やカディル・トプバシュイスタンブル広域市市長、エジザージュバシュ社のビュレント・エジザージュバシュ取締役並びに同社幹部らが事件現場を訪れ調査に当たった。シャヒン知事は、ヘリがすぐには解明できない状態で墜落したと述べた。そして同知事は以下のように話した。「担当検事並びに検察庁に務める有志らとともに、事故処理のチームは必要な調査を行っています。調査が済んだ後、より明確な形で会見を行うつもりです。今回の事故で命を落とした方々のご冥福を祈ります。」

■なぜここから飛んだのか?

S-76型のヘリコプターはアタテュルク空港から離陸した後、航空機が離着陸する起動線から離れるために事故現場付近まで飛行した。ヘリはそこからヤロヴァ・ビレジク間のルートを辿りながらボズユクにあるエジザージュバシュ社工場まで飛行する予定であった。飛行経路上で、ベイリクドゥズにあり247メートルの高さを有するこのテレビ塔は、「障害物」としてよく知られていた。今回の飛行経路上にもこの塔が含まれるにもかかわらず、なぜパイロットらがこのルートを利用したのかは不明だ。航空専門家らは、ヘリまたは有視界飛行方式の航空機のパイロットらはこの地域を頻繁に飛行しており、テレビ塔の所在地についてもきちんと把握しているという点に注目している。

■濃霧のため見えなかった

TÜYAPで接客係を務めるメフメト・カルカンさんは、事故について次のように語った。「事故の時には、非常に濃い霧がかかっていました。テレビ塔の姿を完全に捉えることはできませんでした。突然、塔の上の方から何かがぶつかった音がし、破片が私が待機していた場所のすぐ目の前に落ちてきました。塔を見上げると、炎の塊が見えました。その炎の塊は、空中で4、5個ほどに分裂しました。ヘリのプロペラが塔にぶつかったようでした。塔の上部にはアンテナが立っているので、そこにぶつかったのだと思います。アンテナは塔よりもさらに高いですから。」
目撃者の一人であるエユプ・ポラトさんは、以下のように話した。「私はテレビ塔の足元にある駐車場にいました。何かがぶつかり爆発した音が聞こえました。頭を上げて見てみると、濃霧で見えなかった塔の周りが突然明るくなりました。その後、破片が落ちてきました。事故現場に駆けつけると、そこにはバラバラになった遺体が散乱していました。すべての出来事が、ほんの数秒の内に起きたのです。」

■「自分たちの真上に落ちてくる可能性があった」

墜落したヘリが衝突したテレビ塔の警備員であるエムルッラ・クルさんは、事故の瞬間を次のように説明した。「その時、私はベッドの上に横たわっていました。ヘリの音が聞こえてからほんのわずかな時間の後、大きな音がしました。ヘリは塔にぶつかった後、道路に墜落しました。私たちが寝ていた場所から塔までは、50から60メートルほどの距離です。神様に守られました。私たちの頭上に墜落する可能性もありました。」

ビュレント・エジザージュバシュ氏「ヘリの整備は完璧だった」

エジザージュバシュ社のビュレント・エジザージュバシュ取締役は事故現場を幹部らとともに訪れ、事故についての聞き取りを行った。悲しみに暮れた様子のエジザージュバシュ取締役は、以下のように話した。「なぜ事故は起きたのか?なぜ起きてしまったのかということについて、今はまだわかっていません。ヘリにはわれわれの幹部の一人が搭乗していました。さらにはロシアからのお客様方も搭乗していました。UNICERA展示会のために招待した4人のお客様方でした。このヘリの整備は完璧でした。日常的な保守点検も行われていました。」

■テレビ塔は9年間不使用

エンデム・テレビ塔の建設は1998年に始まり、2008年におおよその工事が完了して使用可能な状態となった。(しかし)アナログ周波数の割り当てがされなかったことにより、現在も使用されていないこのテレビ塔の柱身の高さは163メートル、ドネルケバブのレストランが入るスチール部分の高さは54メートル、そしてアンテナの長さは30メートルだ。全長247メートルになるこの塔の112メートルの高さにある4収容人数400人のドネルケバブレストランの直径は30メートル。ビュユクチェキメジェ市とエンデム建設株式会社によって建造された。建設には5500万ドル費やした。

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(翻訳者:指宿美穂)
(記事ID:42278)