エルドアン訪露、プーチン大統領と首脳会談:3つの要望伝える
2017年03月10日付 Hurriyet紙


タイイプ・エルドアン大統領は、昨日、ロシアのプーチン大統領との会見で、ロシア政府によるテロ組織PKKの兄弟組織PYDの禁止、シリアにおける協力、そして査証を含めトルコに対する制限事項の撤廃に関し、はっきりした要求を行った。

ロシアの首都モスクワで、2年ぶりに昨日行われた第6回高等協力機構サミットにおいて、エルドアン大統領は、ロシアのプーチン大統領に対し、シリアにおけるテロ対策での協力のみならず、モスクワでみられるPYDの活動の禁止を望んでいることを表明した。機構の会議に先立ち2時間半続いた首脳会談ののち、プーチン大統領とエルドアン大統領も列席した代表団間の会談の冒頭で、双方が見解を述べた。

■プーチン:トルコはもっとも重要なパートナー

最初に口火をきったプーチン大統領は、「両国間の停滞ののち、親密な関係の時代が、再び活性化されたといえるだろう。ロシアとして、我々は、多方面に及び協力を進める用意がある。なぜなら、ロシアはトルコにとって、トルコはロシアにとって、重要なパートナーだからだ。テロとの戦いについても、広汎な協力が可能だ。軍事・諜報機関間の協力を深化させることも、非常に重要だ。また、ここ1、2年の二国間の貿易の後退が今年は挽回されるであろうことを期待している」と述べた。

■エルドアン:ギュレン派問題での配慮に感謝

プーチン大統領に続いて発言したエルドアン大統領は、暖かい招待と歓待に感謝した。とテロとの戦いでの協力に言及したエルドアン大統領は、次の用に続けた。
「ロシアとトルコは、シリアにおける国際的なテロリズムに対し協力を行っているが、我々は、特に、ロシアに重要なお願いがある。テロとの戦いで緊密な協調のもとで行動することが非常に重要だ。シリアで、ISに対し我々が示している断固たる態度を、IS以外のテロ組織にも示さなくてはならない。この観点から、PKKのシリア支部であるPYDのモスクワにおける活動を、なんとしても終わらせていただきたい。ギュレン派との戦いに、どれだけ注力したかは、よくご存じのとおりだ。この件で示された配慮に対し感謝する。しかし、この組織が、別の名前で別の領域で、ひそかに活動を行う手法を巧みに実行しうるということを、忘れてはならない。モスクワやサンクト・ペテルスブルクでこの組織に係わっている人物や組織に対し、必要な措置を取られるものと信じている。」

■ビザ免除を望む

ロシアがビザ問題でこれまで対応をとってこなかったと述べるエルドアン大統領は、「ビザや、トルコ国民へのロシアでの労働許可といった問題が、一刻も早く解決されることは、我々にとって非常に重要だ。この制限の撤廃にむけ、一刻もはやくワーキンググループが形成されなければならない。そして、問題が解決されねばならない。我々の望みは、最短時間で、完全な免除がもたらされることだ」とのメッセージを伝えた。

カラバー侵攻問題の解決も早急に待たれるとするエルドアン大統領は、「先日の衝突は、状況がいかに深刻で、アゼルバイジャンとアルメニア間の新たな戦争のリスクが非常に高まっていることを、明確に示している」と述べた。

■「もう、それを口にするのはやめよう」

エルドアン大統領は、日帰りのモスクワ訪問でロシアのプーチン大統領と共同記者会見を行った。2人の首脳は、親密なメッセージを発した。「親愛なる友、プーチン閣下、私、および代表団に示していただいた歓待に対し、今一度、感謝する」という言葉で会見をはじめたエルドアン大統領は、ここ数か月で示された双方の努力により、二国間関係が正常化する方向に進んでいると述べた。エルドアン大統領は「機構会議により、正常化プロセスが終わることを期待している。もはや(正常化という)言葉を口にしたくない。今後の期待は、双方で信頼を確立し、政治的レベルでの対話が経済分野にも及ぶようにすることである」と述べた。

■「トルコとロシアとして、連合軍と協力することを望んでいる」

・シリア危機に言及したエルドアン大統領は次の用に述べた。「シリア国土の一体性と国民の一体性を何者の危険にさらしてはならない。ロシアと協力し、問題に公正・正義に基づく解決をもたらすため、努力を続ける。すべての問題で意見の一致をみなくとも、連絡を密にする。これまでもそうだったし、今後もそうだ。インシャッラー、双方の信頼のもとで協力を続けていく。」
・シリアとイラクの国土と政治的一体性に関する質問に対し、エルドアン大統領は次のように答えた。
「両国の国土の一体性は、我々の基本的な目標だ。この地域が分断されることに、許容の余地はない。」


・(メンビチでの展開)「現在、ミュンビチ(メンビチ)の件がある。ご存知のように、現在、ミュンビチでは、特にトルコとロシアとして、連合勢力と協力する用意がある。この協力により、ミュンビチでも、その住民をそこに定着できるようにしよう。もちろん、その次の目標は、ラッカだ。ラッカは、ご存知のように、ISの最大の拠点だ。」

■プーチン大統領「トルコで休暇をとった。今も、懐かしい思い出だ」

ロシアのプーチン大統領は、トルコとロシアが、シリア問題で協力していると述べた。プーチン大統領は、記者会見で、トルコでの休暇がロシア人の生活の重要な一部となっているとのべ「私も、モスクワでこの職に就く前には、なんどもトルコで休暇をとった。暖かい感情は今もある」と述べた。

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(翻訳者:トルコ語メディア翻訳班)
(記事ID:42281)