ギュレン派疑惑で収用の豪華ホテル、インターネットで売却
2017年03月15日付 Cumhuriyet 紙


フェトフッラー主義テロ組織/パラレル国家構造(FETÖ/PDY)捜査においてコザ-イペキグループが保有し、以前に管財人が管理を引き継いだホテルは、不動産会社によって2億3000万ユーロでインターネットにて売りに出された。

ケイランド観光旅行株式会社は1991年にマルマリスから35kmのところにある郊外のトゥルグット地区、チャタル・ブルン区の土地でホテルの建設を始めた。合計190室の部屋に400のベットからなるこの施設は、20のヴィラ、700席あるレストラン、500席のカフェテリア、ロビー・バー、プール・バー、 健康クラブ、トルコ風呂、スイミングプールを備え、突貫工事が始まったが、その後、ホテルの建設は中止された。ロシア人億万長者の実業家ロマン・アブラモヴィチ氏は2004年初めに地域を訪れた際、ホテルを見て購入を希望したが、売買は成立しなかった。

ホテルは2008年に、2009年に組閣されたレバノン元暫定政府の首相であり、国内で最も裕福な実業家の一人でもあるナジブ・ミカティが購入したが、ホテルでは一切どのような工事も行われなかった。全体の55%にあたる工事が完了していた施設は、今度はコザ・グループを所有する実業家であるアクン・イペ キ氏に1500万ドルで売却された。2009年に工事が再開しホテルは短期間で完成し、Angel's Peninsulaの名前で営業を開始した。去年の9月にFETÖ/PDYの資金提供者と訴えられたコザ-イペキグループとともにホテルもまた押収され、管財人に譲渡された。管財人団はホテルの名前をAngel's Marmarisに変更し、年間750万TLでの賃貸を希望した。しかしこの価格にテナントが現れず、ホテルは「ハラール」のコンセプトで営業を続けた。

■庭園で金捜索

ホテルはAngel's Marmarisの名前で経営されていたが、施設内には秘密回廊が存在し、また庭園には18トンもの黄金とともに5億ユーロ、2億5000万ドルと1050もの恐喝テープがあると言われてきたが、調査を実施したところ、全く何の発見にも恵まれなかった。

2.5kmの海岸線に臨み、スタンダードルーム、デラックス、ロイヤルデラックス、スイート、デラックススイート、ロイヤルツインスイートを始めとして6種類の部屋と105㎡のヴィラ・オプションも備えた10階建ての5つ星ホテルは、今回インターネットで売却された。女性用に仕切られたプライベートビーチ、 モスク、秘密の海、屋内プールや子供用をはじめとした合計4つのスイミングプール、スパサービス、レンタルの大小のヨットや自動車、海岸にはプライベート・ロッジ、40席の映画館、6つの集会及び会議室と円形競技場をも備えた華美を極めた施設はU4不動産によってさる2月11日にwww. sahibinden.comのインターネットサイトで2億3000万ユーロで売りに出された。宣伝ではホテルの土地は9万㎡で、室内は8000㎡であると書かれていた。

宣伝ページに掲載の電話で応対している人物は、ホテルの詳細な情報は売買について真剣に検討している組織または個人と直接面会したうえで教えると述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:市野太音 )
( 記事ID:42304 )