Sami Cohen コラム:オランダ選挙結果が意味するもの
2017年03月17日付 Milliyet紙

マルク・ルッテ首相は、直接的なライバルであるヘルト・ウィルダース氏を選挙で負かした…。実際には首相のリベラル政党である自由民主国民党(VVD)は後退したが、議会の150議席のうち33席獲得して第一党の地位を守ることに成功した。これに対し、ウィルダース氏の極右民主政党である自由党(PVV)は進展を見せたが、20議席を獲得して第二政党にとどまった…。

今回のオランダ選挙ではこの二つの政治家にすべての人々の注目が集まっていたため、選挙結果のこの面はより一層関心を集めている。しかし、VVDとPVV以外の政党の新議会での状況も重要な傾向を反映している。たとえば、ルッテ氏の連立相手である労働党は大敗したが、これに対して「緑の党」は予想外の成功を見せた。その一方で、トルコ人がモロッコ人とともに立ち上げたDENK党は初めて議会へ進出した…。

この構図は、ルッテ氏の三度目の首相就任と、3つもしくは4つの政党による連立政権樹立を示している。この時点で明らかな他の点は、ウィルダース氏が政権に入るチャンスがなく、どの政党も彼と連立を組もうとしないことである…。

■ポピュリズムへ歯止めを…

ウィルダース氏のように考える者たち以外に、オランダで、またはヨーロッパ全体で支配的な考え方、極右民主主義者、人種差別主義者の流れが今回の選挙で打撃を食らった。ルッテ首相によると、これはポピュリズムに「待った」と言う意味を持つ。

オランダ選挙が特にヨーロッパでこれほどまでに広範囲な興味を受けた理由は、この種のポピュリズムが、つまり極右民主主義者、または外国人嫌悪(例えばイスラム恐怖症やトルコ恐怖症)の流れが多くのヨーロッパの国々に広がっているためである。オランダ選挙がヨーロッパで「ドミノ効果」を起こすであろうと予想されていた。現在多くの分析者は、オランダ選挙の「テスト結果」が逆の方向で「ドミノ効果」を起こすだろう、つまり、フランスやドイツといった国々における極右の動きを止める可能性があるとの希望を述べている。

■トルコの要因

オランダ選挙に特に最近生じた「[トルコ閣僚の]訪問危機」がかなり影響したのは明らかである。ルッテ氏は、ライバルであるウィルダース氏がこの危機を選挙材料として有利に使用しないよう、直接一部ポピュリスト的運動に取りかかり、ロッテルダムでの不名誉の責任を負うことになった。

選挙が終わった後、ルッテ氏が態度を変え、この危機を静めるために努めることが期待されている。ハーグで行われた公式声明はこの兆候を示している。

しかし、トルコは最近の出来事のつけを支払うことは決定的だ。国民投票は、オランダとヨーロッパに対するキャンペーンが徐々に過激となる口実となる。政府の声明と活動は緊張に満ちた政策を継続させる。

この態度は4月16日以降変わるのか、それとも続くのか、明らかではない。だが、緊張が静まっても関係が元へ戻るには長い時間を要するであろう…。

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(翻訳者:前口翠里)
(記事ID:42312)