キルクーク市、クルド語を公用語に
2017年03月17日付 Hurriyet紙


イラク・クルディスタン自治政府のマスード・バルザーニー大統領が任命したキルクーク知事が、市内の公的組織においてクルド語を「公用語」とした。また、知事は市内すべての公的施設に対して「クルド国旗を掲げる」ことを求めた。

イラク・キルクークのネジメッディン・ケリム知事は、「未解決地」内に位置する同市において、公文書にアラビア語と共にクルド語も使用することを義務化した。また、クルディスタン愛国同盟(KYB)のメンバーでもある同知事は、全ての公的組織と公的施設において、イラク国旗と共にクルディスタン政府の旗も掲げるようにという命令を発した。

県が発表した文書では「これ以降、市内のすべての公文書はアラビア語とクルド語で書かれると決定した。この決定はイラク憲法に基づいてなされたものだ」と述べられている。発表では、決定を履行しないすべての組織には捜査が行われるということも記載されている。一方、ネヴルーズのバイラムにおいて、キルクークの公的施設ではイラク国旗と共にクルディスタン自治政府の旗も掲げられるという内容の案が、県から地方議会に提出されたとも発表された。

■「知事の火遊び」

 イラク・テュルクメン戦線(ITC)のエルシェト・サリヒ議長は、キルクーク県のネジメッディン・ケリム知事が公的施設においてクルディスタン自治政府の旗を掲げる命令を発したことに対して反発し、「知事が火遊びをしている」と述べた。サリヒ議長は、この命令について述べた上で「キルクーク市知事は、テュルクメン人の心のふるさとであり、トルコ人の都市であるキルクークにおいてクルディスタンの旗を掲げ、火遊びをしている。そして市内で兄弟喧嘩を引き起こそうとしている」と評した。サリヒ議長は、キルクークは「未解決地」に含まれていると強調し、この命令が憲法と法規に違反していると述べた。サリヒ議長は、その地域におけるクルド人政党の間の問題についても言及したうえで、イラク中央政府と政治グループが知事の命令に対して口を噤んでいると批判した。

ITCのサリヒ議長は、以下のように続けて述べた:「国内の政治勢力も、近隣諸国も、我々をこの争いにおいて孤立させるべきではない。一方で、軍事力を用いてキルクーク油田を手中に収めようとし、他方でクルディスタン旗をキルクークの建物に掲げることを強制し、PKKのテロを地域にもたらそうとしている。これは重大な事件であり、平和を保証しない。キルクークとテュルクメン地方を血の海に変えようと望んでいる勢力がある」と述べた。

■キルクークの状態

イラク北部にあるキルクークは、イラク中央政府とクルディスタン自治政府の間で(憲法)140条により「未解決地」とされている。キルクーク地方議会の決定により、市内ではアラビア語、クルド語、テュルクメン語、シリア語が公用語として受け入れられている。テロ組織IS(イスラム国)が2014年6月に、イラク2番目の都市であるモスルと他の地域を制圧した後、クルディスタン自治政府のペシュメルガの兵力がキルクークをはじめとする「未解決地」の大半を自らの支配下に置いた。またキルクーク市は、ドホーク市に次いで2番目に多く国内の移民を受け入れている。ケリム知事は、イラクのジャラール・タラバーニー元大統領が指導している、クルディスタン愛国同盟政治局のメンバーである。

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(翻訳者:神谷亮平)
(記事ID:42313)