Abdulkadir Selviコラム:国民投票イエス派・ノー派の新戦略
2017年03月21日付 Hurriyet紙

投票まで27日を残し、イエス派・ノー派両陣営では戦略が再び見直されている。

まず公正発展党(AKP)陣営について確認されていることを共有したい。

―エルドアン大統領が遊説を始めるとともにAKP支持層における浮動票率は減少し始めている。初期段階で9%ほどの浮動票率が減少を見ている。

―浮動票率の大きな減少は確認できていない。今もなお無党派層は高い率を維持している。結果を左右するのは無党派層の選択となるだろう。

ノー派陣営では2つの構造が見られる。人民の民主主義党(HDP)の共同党首らが刑務所にいることを理由に、ノー派陣営の指揮は共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首が執っている。しかしCHPやクルチダルオール氏とつながりのないノー派の者もいる。HDP党員は大部分がこうした者の中に含まれている。

―序盤には帆を広げたノー派陣営では、この10日間停滞が見られる。得票率に増加はなく、ノーの風向きは流れを維持しているものの新たな風は吹かせていない。

■新戦略

AKPの戦略委員会は、今後、バスケットボールの試合のように、キャンペーン運動のインターバルをとり、戦略を見直すだろう。現状を明瞭な形で見ることができるよう世論調査さえも1週間延期された。なぜか?オランダの危機をはじめとするヨーロッパで起きている出来事が有権者の行動に与える影響をより明確に測るとの名目で。調査会社は、オランダでの出来事が加熱している現場の波にとらわれて誇張された測定を行うことを選ばなかった。

AKPは、このインターバルで、キャンペーン中に現れる見出しを確認し、それに従って新しい戦略を展開しようと努めている。ある意味、キャンペーンに新たなフォーマットを与えようとしている。

同様の「ノー・インターバル」は野党にも必要である。ノー派のキャンペーンに関する現場で目につくことは印象的である。

―「ノー」を説明する際に反復をしており、同じ言葉や同じ言い回しが冗長になりはじめている。

―エルドアン大統領と独裁以上のことがない発言がノー派には十分に過ぎるものである…。

―クルチダルオール氏の失言、デニズ・バイカル氏の予言者に関する比喩はかつてのCHPを彷彿とさせる...。

―「ノー派」は現状の維持以外に新しいことは約束していない...。

―「ノー派」は熱意を失い始めており、新たな言葉、新たな表現が必要である。

野党は、シーズン開幕時に早期に鍛えたチームのように速いダイブをした。本当に重要なことはこの風を4月16日まで吹かせることだ。

■問いに応じて新しい表現を

AKPが中間判断を行う作業では、新たな制度に関して国民が納得せざるをえない見出しを掲げるだろう。

ビナリ・ユルドゥルム首相は、国会議員らとの会合で「大いに努力が必要だ」と述べていた。

―10年後エルドアン大統領はいなくなり、そのとき何が起こるだろうか。

―独裁体制だ。

他の見出しもある。

―「ノーとなっても、何も変わらない。政府はそのままで、エルドアン大統領は大統領職を続けるだろう」というクルチダルオール氏の発言が支持層を無気力に導くと明らかにされた。これに応じて、新しい表現が生み出されることが考えられている。ノーとなれば、野党が政治的混乱に導き、解散総選挙を強行し、民衆を駆りたて、トルコが不明瞭なプロセスに突入するだろう、と説明しようとしている。

―AKPの議員らは首相との会議で、民族主義者層の分裂に注意を向け、「私たちは民族主義者層を結集させる政策を展開しなければならない」と述べた。CHPの内憂がイエス派のキャンペーンに与える影響は続いている。AKP執行部は、バフチェリ民族主義者行動党(MHP)党首がエラズーで始めた集会が、MHP支持層を纏める上で影響力があると考えている。

―このキャンペーンの過程では、はじめてクルド人有権者に向けて何も言われなかったのか?地方集会が始まる前にクルド人らの「大統領制は私たちに何をもたらすのか?」という質問への答えが求められるだろう。

―イエス派‐ノー派という構図が用意されることが勧められている。

―ノー派は何を約束しているのか?

―イエス派は何を約束しているのか?

「ノー派」は現状維持を望んでいる。「イエス派」が、安定を目標とする新しいシステムを誓っているように。

国民投票のため、今まではある意味で前哨戦の遊説が行われ、本当の闘いはこれから行われるだろう。

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(翻訳者:金戸 渉)
(記事ID:42331)