ブリュッセルの国外投票場でHDP選挙民に暴力
2017年03月30日付 Cumhuriyet紙


ブリュッセルでの在外投票が進む中、トルコ総領事館付近での投票を待つ人々の間で衝突が発生した。「イエス」への投票を訴えていた3人が、女性1人を含むHDP支持者3人を刺し、けがをした女性は重傷の模様だ。事件後、AKP支持者とクルド系トルコ人の間で緊張が高まった。

 ベルギーの首都・ブリュッセルのトルコ総領事館の建物で行われた改憲国民投票の最中、建物の前で投票を待つ人々の間で衝突が発生した。速報によると、衝突で女性1人を含む3人が刃物で刺されけがをした。
 ベルギーでは、これまでブリュッセルのモントワイエ通りにある領事館前で、ワゴン車を使って「イエス」投票のプロパガンダが行われたことや、トルコ人の多いスカールベークとサン・ジョス市でエルドアン大統領の写真や「イエス」投票を訴えかけるポスターが貼り出されたことで緊張がうまれていたが、それが昨日、ついに頂点に達した。

 情報によると、ポスターの貼り出しや激しいプロパガンダを主導したメフメト・カルグルとその仲間2人がポスターを貼り付けていたところ、妨害しようとしたHDP支持者を刃物で刺した。襲われたスルタン・ウーラシュさん、マフムト・ヤシャルさん、ハサン・アジャルさんが怪我をし、スルタン・ウーラシュさんは重傷だと伝えられた。事件に介入したベルギー警察は、けが人らは病院へ運ばれたと話した。ブリュッセル警察のイルセ・ヴァン・デ・キーア広報官は「深刻な事件」が発生したと語り、捜査が始まったと伝えた。また、ブリュッセル検察が今日、詳細な声明を出すことが明らかになった。

 総領事館は、「午後、総領事館から100メートルのところで、トルコ国民のあるグループの間で起きた乱闘の結果、けが人が出たことは遺憾だ。この事件に4政党(AKP、MHP、CHP、HDP)の各指導者は強い遺憾の意を表しており、けがをした国民の一刻も早い回復を祈っている」と声明を出した。

■問題の波及は許さない

 事件後、3人が刺されたことに反発したクルド系市民は、総領事館前でデモを計画。総領事館の前でAKP支持者とクルド系市民が互いにスローガンを叫び対峙したが、警察の介入で解散した。シャルル・ミシェル・ベルギー首相も襲撃を非難し、「ベルギー政府は、トルコの問題がベルギーに波及するのは絶対に許さない」と強調した。ミシェル首相は立ち上げた危機管理本部で、事件の推移を見守った。

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(翻訳者:貝瀬雅典)
(記事ID:42388)