イスタンブル映画祭、開幕
2017年04月06日付 Cumhuriyet紙


イスタンブル文化芸術財団(İKSV)によって5月5日から15日の間に開催される第36回イスタンブル映画祭の開会式が実施された。

マスラクにあるTİMショーセンターで有名な俳優のジェム・デヴラン氏が司会を務めた開会式に、映画祭のスペシャルゲストで、世界的に名高い俳優のサー・イアン・マッケラン氏に加え、財団会長のギョルギュン・タネル、同映画祭企画者のケレム・アヤン、映画界の著名な関係者や、報道陣、招待客も加わった。

イスタンブル映画祭の開会式において、映画祭の実施に最も大きく貢献した委員らに謝礼の記念プレートが贈呈された。開会式ではまた映画祭に尽力した文化観光省及び映画総局、映画祭に支援を行っている全ての機構と財団、İKSVの主要公式スポンサーと支援者とともに、学生が平日昼間の期間に2万枚のチケットを1トルコリラで入手することが出来ることを提供するスポンサーにもまた特別に謝礼が述べられた。

■6つのカテゴリーで59作品が出品

開会式後、映画祭の出品作品と審査員も紹介された。第36回イスタンブル映画祭においてゴールデン・チューリップ国際部門賞と国内部門賞、FACE映画人権賞、セイフィ・テオマン最新映画優良賞、国内ドキュメンタリー・ショートムービー賞をはじめとする6カテゴリーで全59作品が出品予定である。今年はゴールデン・チューリップ国際部門賞審査委員長をレハ・エルデム氏が務め、国内部門賞委員長を映画監督のドゥルル・タイラン氏とヤームル・タイラン氏が務める予定だ。

■故人を偲ぶ

開会式に次いで、今年と昨年に映画界と文化・芸術界が失ったものを記憶する部が催された。その後トルコ・オルタナティブ・ミュージックシーンを彩った中の1人のカルベン氏が、ゲスト達に向けミニコンサートを行った。

■6人に名誉賞授与

イスタンブル映画祭によって毎年授与される名誉賞は、今年は映画界に長年貢献してきた6人のかけがえのない人物に与えられた。映画祭の映画功労賞の受賞者は、映画に興味を抱くすべての人が彼から何事かを学んだ教育者にしてシネフィルであるミトハト・アラム氏だった。自身の名を冠して設立したミトハト・アラム映画センターにより映画愛好者、学生、若い映画関係者に門戸を開き、映画界で広い知識を新世代に伝えて映画愛好者層の育成に貢献したミトハト・アラム氏に賞は亡くなる直前に授与されたていた。

そのキャリアの中にアトゥフ・ユルマズ氏の代表作「赤いスカーフのセルヴィ」も含まれる127の映画と多くのテレビ作品に加え、ハリト・レフィー氏、メムドゥフ・ウン氏、フェイズィ・トゥナ氏といったトルコ映画界の第一人者の人生を扱った作品にも監督として関わり、全て作品で観衆の賛辞を得た優れたチェティン・トゥンジャ監督に、映画祭の映画名誉賞を著名監督のフェイズィ・ツナ氏が授与した。

マジト・コペル氏は、半世紀近いそのキャリアの中で演劇に加えトルコ映画界の最も重要な監督と共に仕事をし、「あー、ベリンダ」といった無数のオリジナル作品で役を演じ、「ルムズ・ゴンジャギュル」といった価値ある映画に脚本家として関わり、トルコ映画界の忘れられざる人物の内の一人であり、彼もまた映画名誉賞を授与された。俳優マジト・コペル氏は、演劇・映画の役者で、脚本及び演劇指導の国内及び国際分野で多くの賞を受賞し、今年映画祭で新たに更新されたオリジナル作品のコピーが上映される「アナユルトホテル」でゼベルジェト役を演じ、映画界に足跡を残しており、彼には高名な俳優ハーレ・ソイガズィ氏が授与した。

脚本家としても、監督としても、映画界に旋風を巻き起こしたバルシュ・ピルハサン氏は、映画祭の他の映画名誉賞の受賞者であった。同氏は、80年代のアトゥフ・ユルマズ氏、オメル・カヴル氏、シェリフ・ギョレン氏といった熟練監督と一緒に仕事をし、「名はヴァスフィイェ」「女の名はない」「アスィイェはどう救われた?」といった時代の新規作品の脚本家であり、「師匠、私を殺せ」、「彼もまた私を好き」、「アデムの電車に」といった成功を収めた映画の監督にして、トルコ映画界の真の監督のひとりであり、彼への授与を俳優のヌルギュル・イェシルチャイ氏が行った。

60年代半ば以降、数え切れないほどの映画に出演し、トルコ映画界の古典作品に位置する「最後の鳥たち」での芝居でもって観客の記憶を勝ち取り、最初のゴールデ ン・オレンジ賞を受賞した「死んでも生きる」から「蝋燭の香る女性たち」に至までの、そのキャリアで多くの層に影響を与えたセルマ・ギュネリ氏は、映画祭の他の映画名誉賞を獲得し た。セルマ・ギュネリ氏は、エディズ・フン氏より賞を受け取った。

■サー・イアン・マッケラン氏に名誉賞

イスタンブル映画祭の最後の名誉賞は、「リチャード3世」から「ロード・オブ・ザ・リング」にまで多くの映画の役で記憶に残り、映画の他にもシェイクスピア作品で演劇界においても世界中に愛される俳優の内、6度ローレンス・オリヴィエ劇場賞を獲得し、英国アカデミー賞、オスカーにノミネート、ゴールデン・グローブ及びトニー賞でも世界的に有名なサー・イアン・マッケラン氏に授与された。ケレム・アヤン・イスタンブル映画祭実行委員長が賞を授けた。

ブリティッシュ・カウンシルの協力でもってイスタンブル映画祭の名誉ゲストであったサー・イアン・マッケラン氏は、映画祭の中で再生作品によって上映されるリチャード3世「アトラスとレックス」映画の上映会に参加し、映画愛好家と集う予定である。4月7日にボアズィチ大学の映画祭談話にも登場する予定だ。

開会式後、第36回イスタンブル映画祭の新作部門に登場し、タッソス・ボウルメティシュ氏が撮ったノティアス(ロドス)という映画が観客に披露された。作品の監督タッソス・ボウルメティシュ氏と俳優のイアニス・ニアッロス氏とチャラ・マタ・ギアンナトウも上映会に加わった。

■61の国から203作品

36年に渡って映画芸術の最新、最良、最も満足度の高い作品を紹介してきたイスタンブル映画祭は、4月5日から15日の間、豊富なプログラムでもって映画祭愛好家たちと集うことになる。映画祭では、4月15日の土曜日まで、9つの映画館で世界の映画の最新作品からカルト作品に至るまで、熟練監督の最新作品から未知の作品・秘蔵作品まで、61の国々から207の監督の186のロングムービーと17のショートムービーが公開予定である。11日に渡って、映画上映に加えてゲストの監督と俳優が参加するトークショーからコンサート・特別プログラムまでと、映画満載の日々を経験できよう。

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(翻訳者:山村 弥)
(記事ID:42427)