米、シリア砲撃―トルコには事前通告
2017年04月07日付 Hurriyet紙


メヴリュト・チャヴシュオール外相は、アメリカの対シリア軍事作戦について「軍事作戦の前、同盟諸国に通告がなされた。すぐに、何よりも先に同盟諸国と情報の共有がなされた。これについての不満はない。同じ形で、アメリカのジョン・バス在アンカラ総領事も外務省顧問と連絡をとった」と述べた。ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は「軍基地に対する攻撃は歓迎すべきで、意味のあるものである。シリアの現政権は国際的な場で罰せられるべきだ」と述べた。

アメリカの対シリア攻撃について、トルコから続報がもたらされた。メヴリュト・チャヴシュオール外相は以下のように述べた:「シリア・アサド政権の人権犯罪は、以前から清算の必要があった。この清算がなされなかったため、シリアでは化学兵器に留まらないいくつもの方法で100万人以上が亡くなった。そのため、この清算をする必要がある。これから、この罪が繰り返されないために、法的な手段で清算がなされるべきであり、またこの機会を失ってはならない。このため、我々はアメリカのこの歩みを支援している。昨夜ドイツとフランスの、そして今日はイギリスの外相と会談した。ラヴロフ外相(ロシア)とティラーソン国務長官(アメリカ)とも会談の約束をした。今後、どのような歩みがなされるのか?移民が押し寄せるかもしれない。安全地帯は平時に増して重要性を示す。この攻撃と戦闘の影響で家を去らざるを得なくなった人々を保護する必要がある。国連安全保障理事会の第2354号決議を見ればそれは明らかだ。アサド氏抜きの政権、である。この支配体制を明確な形で遠ざける必要がある。彼が自ら舞台から去り、彼抜きの政権が樹立されることを望まないならば、彼を遠ざけるために何が必要であったとしてもそれを話し合い、実行する必要がある。我々は努力を続ける。シリアの領土の一体性を保つ必要がある。軍事作戦の前、同盟諸国に対して通告がなされた。すぐに、何よりも先に同盟諸国と情報の共有がなされた。これについての不満はない。同じ形で、アメリカのジョン・バス在アンカラ総領事も外務省顧問と連絡をとった」

■歩み

イブラヒム・カルン大統領府報道官は、アメリカがシリアの軍基地に対して攻撃を行ったことについて「歓迎すべき答えとして評価している」と述べた。カルン報道官の発表は以下の通りだ:「アメリカ合衆国によって、ホムスのシャイラト空軍基地に対し今朝攻撃が行われた。これはアサド政権の戦争犯罪に対して与えられた歓迎すべき答えだと我々は評価している。シャイラト空軍基地は使用不能の状態に陥り、市民に対する化学兵器・通常兵器による攻撃に関して回答がなされていない状況においては、重要な一歩である。同様の殺戮を再び起こさないため、即座に飛行禁止区域と安全地帯が設定される必要がある。」

■外務省:歓迎している

外務省は、アメリカがシリア・シャイラト空軍基地を攻撃したことに対し、歓迎の意を表した。外務省の発表は以下の通りだ:「シリア政府が人道的良心の前で、関係する国際機関が確認する限り、6年間にわたって実行してきた、通常兵器や化学兵器による人権犯罪・戦争犯罪の最新の例となるハン・シェイフンにおける化学兵器攻撃の後、今朝アメリカがシャイラト空軍基地に対して実行した攻撃作戦を、非常に歓迎している。同様の犯罪を罰し、清算を行うためになされたこの歩みは、トルコの全面的な支援によって行われた。政権が市民に対して続けているテロや集団暴行を止めさせ、シリア問題の政治的解決へと道を開くプロセスの前身のために300万人のシリア人を保護する国として国際社会と共に努力を続けていく」

■クルトゥルムシュ副首相の発表

ヌマン・クルトゥルムシュ副首相がフォックスTVで発表した内容は以下の通りだ:「(アメリカがシリアにおいて政権側の空軍基地に攻撃を加えたことについて)大統領が明確に述べたように、我々は言葉だけでなく行動を求めている。この意味では、アメリカによる現地での攻撃、つまり市民らに攻撃を加えおそらくは化学兵器を市民に対して使用している軍の基地に対する攻撃は重要であり、意味あるものである。しかし国際社会は、アサド政権のこの蛮行に対するその態度を継続すべきである。そうすれば、アサド政権はもはや市民に危害を加えることができない状態に陥るだろう。そのため、このことについては歓迎の意をもって受け止めている。しかしこのことは、最終的にアサド政権が国際的な場において完全に罰せられるための機会だと考えている。

■安全地帯

シリアの権力闘争は終わりに近づいている。この状態が続けば、アメリカ、ロシアをはじめとする諸国が戦闘地点へ入る。我々が初めから言い続けていることがある。それは、市民に対して蛮行をはたらく者を弾圧する必要がある、ということだ。特定の地方、たとえばユーフラテスの盾作戦が実行されている地域などは、安全地帯となる必要がある。シリアにおける諸問題の解決で重ねて確保されるものは、安全地帯だ。アメリカは長期間にわたり、決定を下さずにいた。安全地帯のように、人道的な意味で真剣に進められるべきことも、このように進んできた。この地方にまったく影響がなかったかのように、アメリカも動かずにいた。

■最後までシリア領の一体性を支持する

シリア問題に関して何をすべきか完全に把握している国際グループは全くないが、たとえばロシアはシリアで何をすべきか知っており、停戦協定以降シリア内戦の勝者側陣営の一因となった。両陣営を近づけていくことが必要だ。トルコにとって重要な2つの歩みがあった。第一に、ユーフラテスの盾作戦だ。トルコは難しい状況に置いて、ユーフラテスの盾作戦を実行した。ある面では、地域におけるテロ国家樹立を阻止した。我々は最後まで、シリアとイラク領の一体性を守る。そこにあるすべての都市は、そこに住む住民のものである。ここからIS(イスラミック・ステート)を追い出すと言っても、バランスを壊すのならばそれは誰の利益にもならない。その地域に新たな視点で見る必要がある。テロ組織は絶対悪である。PYD(クルド民主統一党)もISも、そして大小さまざまな民兵組織の大部分も、それらはテロ組織である。

■ラッカの人口構造は変わるべきでない

アメリカが言うに、ラッカ奪還作戦の対象にはテロリストも含まれている。ISをラッカから駆逐しても、そこにPYDが入り込んでは住民の利益にならないためだ。その場合、ラッカの住民は完全にその地を追われ、民族浄化に晒されることになる。我々はこれを正当だと認めることはできない。アラブ人が全体の95%を占めるラッカの人口構造を、誰も変えるべきではない。

■旗の危機

イラク憲法に基づくならば、IKYB(クルディスタン自治政府)の旗は認められるものである。以前現地を訪問した際も、その地には旗が掲げられていた。ここで問題となっているのは、キルクークで旗が掲げられたということだ。我々はその地に関する問題を抱えている。キルクークで旗を掲げるということは、そこがクルド人の都市であると示すということだ。キルクークに住むのはクルド人だけだ、などと示すような行為は正しくない。昨日、ネチルヴァン・バルザーニー氏は、国民投票での敗北を宣言した。旗の危機も、国民投票への道を開くために発生したのだ。これは我々にとって重要なことである」

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(翻訳者:神谷亮平 )
(記事ID:42429)